飛騨市の近代建築物：河合療院

河合療院

　河合療院は、飛騨市古河町の市街地（弐之町）の通りに南面して建つ診療所で、敷地内にはこの診療所の他にに居住部、病室、土蔵があります。国の登録有形文化財（建造物）に登録されています。昭和時代前期（戦前）に建築され、施工は地元古川町の大工・上谷彦次郎が行ないました。
　診療所は間口約12メートル、木造2階建ての洋風建築です。外壁は、「ドイツ壁」とも呼ばれるモルタル掃き付け仕上げとなっており、窓間の装飾に古代ギリシャ・ローマ建築の列柱をイメージした大オーダー風の柱形を意匠に取り入れています。10年ほど前まで実際に診療所として使用されていたため、現在も診察室・手術室・レントゲン室など非常に手入れの行き届いた状態で残されています（通常は内部非公開）。

河合療院（写真：2013年4月20日撮影）

玄関	2階窓
採光窓付き屋根	ドイツ壁

河合療院地図（Map of Kawai Clinic, Hida City, Gifu Prefecture, Japan）

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所在地：飛騨市古川町弐之町3-19

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