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北区の近代建築物
船岡温泉
船岡温泉は、料理旅館「船岡楼」と附属浴場「特殊船岡温泉」として営業を始めました。脱衣場は、「特殊船岡温泉」として建てられた遺構。河原林千之助の設計、大工・佐々木長次郎の施工により1923年(大正12年)に上棟しています。庇の下に唐破風が付いていますが、これは昭和3年に増築されたものです。内部には、葵祭、賀茂競馬、今宮神社祭礼、近江八景などの彫刻欄間や、鞍馬天狗の木製彫刻が嵌められています。現脱衣場と一体で、煉瓦造平屋建の浴場・釜場が建てられていましたが、この部分は1932年(昭和7年)に鉄筋コンクリート造の現浴場棟に改築されました。設計・施工は清水組京都支店です。渡廊下部分の外観には旧菊水橋の欄干が移築され、渡廊下の内部には色タイルが貼られています。旧船岡楼は、旅館に用いられた木造2階建の建物で、玄関棟・主棟が、脱衣場と同様の大正12年頃、北棟部分は、1930年(昭和5年)の改築です。2階には12畳の和室が3室あり、西側室には大床を設けています。旧理髪店は、木造2階建で平入屋根の正面外壁をモルタルで仕上げた看板建築です。内部には色タイルが用いられています。脱衣場=1923年(大正12年)、浴場=1932年(昭和7年)、旧船岡楼、旧理髪店=1923年(大正12年)頃。建物は、国登録有形文化財(第26-0153号から156号)に指定されています。
船岡温泉 地図
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船岡温泉 住所:京都府京都市北区紫野南舟岡町
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