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遺愛学院


 遺愛女学校は、1882年(明治15年)2月、函館市元町のハリストス正教会の隣地に創立され、明治後期の1907年(明治40年)の函館大火で校舎が焼失し、現在地である杉並町へ移転しました。本館は、重要文化財となっている旧宣教師館と同じく明治41年の竣工で、設計はアメリカ人J.M.ガーディナーが行いました。木造2階建で、正面中央に車寄付玄関を設け、翼部と円形突部を加え、変化に富んだ構成となっています。特徴的な旧講堂の空間構成など、内外とも意匠的に優れています。遺愛学院(旧遺愛女学校)本館は、北海道における木造学校建築の代表作のひとつとして高い価値があり、また設計者を含め建設経緯が明らかで、明治後期学校建築の指標となる遺構としても重要です。建設関係文書計4点も国重文の附指定として保存が図られています。
 
遺愛学院 地図(中央のポインターの場所が遺愛学院です)
 
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住所:北海道函館市杉並町23番地11
最寄交通機関:函館市電 杉並町電停
 
文化財指定:国の重要文化財(2004年(平成16年)12月10日指定:本館、2001年(平成13年)6月15日指定:旧宣教師館)
構造:本館:木造、建築面積1134.85m2、2階建、鉄板葺。旧宣教師館:木造、建築面積288.70m2、二階建、地下一階、鉄板葺。
建築年:1908年(明治41年):本館
 

 
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