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旧手宮鉄道施設
小樽市街地の北部にあった手宮駅は、幌内鉄道の終着駅の一つで、当初より鉄道建設の基地及び海陸交通の結節点に位置づけられていた。旧手宮鉄道施設は、機関車庫をはじめとし、危険品庫、貯水槽、転車台、擁壁などからなる。機関車庫三号は明治18年の竣工で、我が国の現存最古の機関車庫として貴重です。明治末期頃の機関車庫一号及び擁壁は、輸送需要の増加に応じて、既存施設と周囲の地形の特質を生かして整備された鉄道駅構内の発達過程を示す遺構として価値があります。さらに附属施設は、蒸気機関が主流であった時代の鉄道施設の構成及び機能を知る上で欠かせないものです。旧手宮鉄道施設は、開拓の基盤施設として北海道で最初に建設された幌内鉄道の起点であり、鉄道施設の技術的発展を考えるうえで重要です。
文化財指定:国の重要文化財(2001年(平成13年)11月14日指定)
構造:機関車庫一号:機関車庫 二棟(機関車庫一号、機関車庫三号、引込線よりなる)、危険品庫 一棟、貯水槽 一基、転車台 一基、擁壁 一ヶ所。機関車庫三号:煉瓦造、建築面積118.57m2、鉄板葺、引込線附属。危険品庫:石造、建築面積14.79m2、鉄板葺。貯水槽:煉瓦造及びコンクリート造、面積19.18m2、鋼製水槽付。転車台:鋼製、延長18.6m、門形支柱付、コンクリート造ピット附属。擁壁:煉瓦造、延長85m。
建築年:明治時代:機関車庫一号、1885年(明治18年):機関車庫三号、1898年(明治31年)以前:危険品庫、1916年(大正5年)以前:貯水槽、1919年(大正8年):転車台、明治時代末期:擁壁
旧手宮鉄道施設 地図
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住所:北海道小樽市手宮1丁目
- 機関車庫一号
- 機関車庫三号
- 転車台
- 貯水槽
- 危険品庫
- 擁壁
- 小樽市総合博物館
- 蒸気機関車資料館
- 小樽市手宮洞窟保存館(4世紀から5世紀頃の線刻画がある洞窟)
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