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北海道大学 古河記念講堂


 北海道大学 古川講堂は、古河財閥三代目当主・古河虎之助の寄付によって旧東北帝国大学農科大学林学教室として1909年(明治42年)に建築された木造2階建て、鉄板葺の建物です。中央に入口を設け、左右に翼部を伸ばすルネッサンス様式の建築です。設計は文部省(文部大臣官房建築課札幌出張所)技師の新山平四郎、施工は新開新太郎が行いました。総2階建で、マンサード屋根をかけ、中央部にかつては時鐘が取りつけられていた小塔が設けられており、全体に簡素ですがまとまった意匠となっています。建築当時、古河鉱業足尾銅山の鉱毒事件により世論の非難を浴びていた古河財閥は、古河財閥の顧問を務めていた内務大臣・原敬の助言により、東北・九州帝国大学創設費として約100万円を寄付し、世論の風当たりを和らげようとしたと言われています。このうちの約14万円が、北海道大学の前身である東北帝国大学農科大学に分配され、林学教室、予科及実科教室、畜産学教室、獣医実験室など8棟が新・増築されました。この建物は、当時建てられたうちで唯一現存するもので、札幌の大工・新開新太郎が28,687円で落札し、約6ヶ月の短い工期で建設されました。なお北海道大学キャンパス内には、旧図書館読書室・書庫、北海道大学交流プラザ、南門・門衛所、理学部本館、農学部本館、本部などの近代建築物があります。
 
北海道大学 古河記念講堂 地図(中央のポインターの場所が北海道大学 古河記念講堂です)
 
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住所:北海道札幌市北区北9条西7丁目
 
文化財指定:国登録有形文化財(第01-0003号)
構造:木造2階建、鉄板葺、建築面積414m2
建築年:1909年(明治42年)
 

 
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