いこまいけ高岡 >
近代建築物 > 東京 > 市町村
石川酒造
石川酒造は、江戸中期から名主なども務めた旧家です。石川酒造の本蔵(国登録有形文化財:第13-0165号)は、文久3年より創業した酒造関係施設です。桁行32メートル、梁間23メートル、2階建の酒造蔵です。桟瓦葺の屋根は南北棟で南面切妻造、北面入母屋造、外壁は漆喰塗、妻面に観音扉付の窓を整然と配し、内部は柱が林立した宏壮な空間です。棟札から建築年代が明確になっています。地域景観の中で、際だった存在感を示しています。
石川酒造の新蔵(国登録有形文化財:第13-0166号)は、本蔵の西側、街路沿いにあり、棟札から建築年代が判ります。桁行35メートル、梁間13.5メートルの細長い2階建の土蔵で、屋根は一方切妻造、他方入母屋造で、置屋根式の鉄板葺としています。外壁は漆喰塗で、腰を板で覆う。本蔵とともに造り酒屋らしい景観をつくっています。
向蔵(国登録有形文化財:第13-0167号)は、敷地西寄りにあり、棟札から建築年代が判ります。南北棟の切妻造、桟瓦葺、桁行35メートル、梁間13.5メートルで、2階建の土蔵造です。扉口のある東面に下屋庇、窓に小庇を付け、開口部は丁寧に鳥居型に縁取られています。もと石炭小屋で、明治期の屋敷構成の有様を示しています。
石川酒造の雑蔵(国登録有形文化財:第13-0168号)は、屋敷南辺のほぼ中央、街路沿いにあります。2階建の土蔵造で、東西棟の切妻造、桟瓦葺の屋根は置屋根式とし、北面に下屋庇を付けています。現在は資料館等に活用されていますが、もとは米蔵で、明治期の屋敷構成の有様を示すとともに、歴史的な街路景観をつくっています。
石川酒造 地図(中央のポインターの場所が石川酒造です)
地図データ 読み込み中 .....
この場所に石川酒造の地図が出ないときは、ご利用のブラウザのJavaScript設定を「許可」にすることで地図表示できる場合があります。
住所:東京都福生市大字熊川字南1-1
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0165号から168号)
構造:本蔵:土蔵造2階建、瓦葺、建築面積734m2、新蔵:土蔵造2階建、鋼板葺、建築面積489m2、向蔵:土蔵造2階建、瓦葺、建築面積577m2、東面付、雑蔵:土蔵造2階建、瓦葺、建築面積133m2、北面庇付
建築年:本蔵:1880年(明治13年)、新蔵:1898年(明治31年)、1900年(明治33年)増築、向蔵:1896年(明治29年)、雑蔵:1898年(明治31年)頃
ページ先頭(東京都市町村の近代建築:石川酒造)へもどる。
Copyright © 2006-2021 Ikomaike TAKAOKA. All Rights Reserved.