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国際基督教大学 泰山荘
国際基督教大学 泰山荘 高風居(国登録有形文化財:第13-0057号)は、実業家山田敬亮の別荘「泰山荘」の核となっていた建築物です。松浦武四郎邸の「一畳敷」書斎に、徳川頼倫が6畳茶室などを付け加えた茅葺草庵風建物を移築したものです。「一畳敷」は、松浦武四郎が全国の社寺の古材を譲り受けて組み上げた特異な空間として知られています。
泰山荘 書院(国登録有形文化財:第13-0058号)は、昭和41年に焼失した主屋(日野の農家を移築)の東南方に位置した新築の座敷棟です。6畳間と、上段付き8畳間の2室構成に、濡れ縁付きの畳縁を回し、東面に板敷縁をつけた上品な造りの座敷棟で、大学の各種行事に利用されています。
泰山荘 蔵(国登録有形文化財:第13-0060号)は、書院の東方に建つ南北棟、瓦葺切妻屋根、妻入の蔵で、北妻面に下屋を差し出して蔵前としています。鉄筋コンクリート造で土蔵風の外観をつくっていますが、蔵前部を除いて庫室本体部を高床式としている点に特徴があります。
泰山荘 車庫(国登録有形文化財:第13-0061号)は、国際基督教大学の一画に取り込まれている「泰山荘」の表門を入って右手のやや奥まった位置に建つ、木造平屋建、下見板貼、寄棟屋根の建物で、南面に3枚扉を付けています。郊外住宅地における自動車普及の時代状況を物語る遺構として貴重です。
泰山荘 表門(国登録有形文化財:第13-0062号)は、「泰山荘」敷地の北端からやや南に下った地点に建つ間口3.35メートル、高さ5メートルの茅葺の薬医門です。「泰山荘」の建設を指揮した茶匠亀山宗月の好みが表れた雅趣ある門で、江戸城幸橋御門の桝形土壇から発掘された古材を用いています。
国際基督教大学 泰山荘 地図(中央のポインターの場所が国際基督教大学 泰山荘です)
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住所:東京都三鷹市大沢3丁目10番2号
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0057号、58号および60号から62号)
構造:泰山荘 高風居:木造平屋建、茅葺、建築面積39m2、書院:木造平屋建、瓦葺、建築面積77m2、蔵:鉄筋コンクリート造平屋建、瓦葺、建築面積55m2、車庫:木造平屋建、鉄板葺、建築面積36m2、表門:木造、茅葺、高さ5.0m、幅7.1m
建築年:泰山荘 高風居:1886年(明治19年)、1925年(大正14年)、1936年(昭和11年)移築。書院・蔵・車庫・表門:1936年(昭和11年)頃
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