いこまいけ高岡 >
近代建築物 > 東京 > 目黒区
目黒雅叙園 百段階段
目黒雅叙園の百段階段にある十畝荘(国登録有形文化財:第13-0100号)は、高低差約16メートルの傾斜地に雛壇状に建つ階段室付き木造和風建築群のひとつで最下段に位置しています。木造平屋建、入母屋造で、百段階段16段目に踏込があり、主室は30畳としています。33面の天井板には荒木十畝の淡彩花鳥が描かれ、長押等には蝶貝螺鈿細工が施されています。
百段階段にある漁樵・草丘(国登録有形文化財:第13-0101号)は、入母屋造、総2階建で、百段階段27段目のレベルにある階下は、菊池華秋の美人画と、漁樵物語をモチーフとした尾竹竹坡原画・盛鳳嶺彫刻などにより豪華絢爛に飾られ、階上は磯部草丘が天井絵・欄間絵を描きました。ともに30畳敷で、南・西面に縁廊下を廻しています。
百段階段にある静水・清方(国登録有形文化財:第13-0102号)は、南北棟、入母屋造、総2階建で、階上階下とも8畳・12畳半の2室構成をとっています。百段階段70段目レベルの階下は橋本静水、池上秀畝、長嶋華涯らが天井絵・欄間絵を描き、階上は鏑木清方の揮毫です。各室の床の間構成、天井割付にも意が凝らされています。
百段階段にある星光・頂上(国登録有形文化財:第13-0103号)は、南北棟、入母屋造、総2階建で、百段階段の最上段の位置に建っています。「静水・清方」棟とは同規模の双子的建造物で、階下階上とも8畳と12畳半の2室構成をとり、階下は西・南面に、階上は南・東面に縁廊下を廻しています。階下の天井・欄間絵は板倉星光の揮毫です。
目黒雅叙園 百段階段 地図(中央のポインターの場所が目黒雅叙園 百段階段です)
地図データ 読み込み中 .....
この場所に目黒雅叙園 百段階段の地図が出ないときは、ご利用のブラウザのJavaScript設定を「許可」にすることで地図表示できる場合があります。
住所:東京都目黒区下目黒1丁目8番1号
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0100号から103号)
構造:十畝荘:木造平屋建、瓦一部鉄板葺、建築面積139m2、漁樵・草丘:木造2階建、瓦一部鉄板葺、建築面積114m2、静水・清方:木造2階建、瓦一部鉄板葺、建築面積65m2、星光・頂上:木造2階建、瓦一部鉄板葺、建築面積94m2
建築年:1935年(昭和10年)
ページ先頭(東京都目黒区の近代建築:目黒雅叙園 百段階段)へもどる。
Copyright © 2006-2021 Ikomaike TAKAOKA. All Rights Reserved.