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志村家住宅


 志村家住宅の主屋(国登録有形文化財:第13-0211号)は、郊外住宅地に建つ木造2階建です。緩勾配の寄棟屋根はスペイン瓦葺です。外壁はモルタル塗で、南面1階に半円アーチ形のフランス窓や2階バルコニーで瀟洒な洋風外観としていますが、1階東の夫人室や2階西の座敷と次の間等、和風の居室を併せ持っています。設計施工は白鳳社工務所が行いました。中規模洋風邸宅の好例です。
 
志村家住宅の物置(国登録有形文化財:第13-0212号)は、主屋の北背面、街路寄りに建つ木造平屋建です。桁行3間、梁間2間半の切妻造、桟瓦葺で、南面に鉄板葺庇をつけて戸口を設けています。東妻に下屋があります。外壁は横羽目板張です。内部は西2間分が物置で、東に井戸と流しを設けています。主屋の付属設備を構成しています。
 
敷地北辺西寄りに開くコンクリート造の門柱(国登録有形文化財:第13-0213号)は、大谷石の整層積とし、袖塀は大谷石基礎でモルタル塗としています。東にアーチ開口の脇門を設けています。門の東へ延びる石垣は敷地北辺から東辺へ巡らされています。基礎石に大谷石2石と笠石を積み、上部を生垣として緑樹景観を形成しています。
 
志村家住宅 地図(中央のポインターの場所が志村家住宅です)
 
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住所:東京都世田谷区成城3丁目6番16号
 
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0211号から213号)
構造:主屋:木造2階建、瓦葺、建築面積202m2、物置:木造平屋建、瓦葺、建築面積18m2、門及び石垣:門 コンクリート造、間口6.7m、石垣 石造、延長57m
建築年:1939年(昭和14年)
 

 
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