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築山家住宅


 築山家住宅の主屋(国登録有形文化財:第13-0217号)は、小田急小田原線の南側、区画整理事業による住宅地に建っています。住宅作家・山田醇の設計による住宅作品で、中廊下型の平面、南面の幅広の縁側とテラス、急傾斜の切妻屋根と大きな突き上げ状屋根窓、ハーフティンバー風の妻面処理等に山田醇の作風がよく示されています。
 
築山家住宅の門(国登録有形文化財:第13-0218号)は、主屋西面の玄関に対応し、北側道路に面して間口1.8メートルの門を開いています。門柱は0.6メートル角、高さ1.5メートルとし、大谷石を7段に積み笠石を置いています。玄関前まで矩折れにコンクリート平板を敷き、外周の石垣と花壇、玄関前の石段とともに良好なアプローチ空間を形成しています。
 
築山家住宅の石垣(国登録有形文化財:第13-0297号)は、道路から70センチメートルほど高く造成された宅地の土留を兼ねる石垣です。敷地の北辺と東辺、及び玄関前アプローチ部の外周に築かれています。0.24メートル X 0.9メートルの大谷石を3段に積み、笠石をのせ、要所に控えをとっています。生垣とともに、落ち着いた住宅地景観の形成に寄与しています。
 
築山家住宅にある水蓮池(国登録有形文化財:第13-0220号)は、敷地の南東部、主屋南面東端の老人室の南方に位置しています。大谷石で築かれた南北に長い幅1.2メートル、長4.1メートル規模の池で、周囲に幅0.13メートルの縁石を廻し、4隅に0.24メートル X 0.29メートルの角石を配して十字形状としています。山田醇設計住宅によく見られる庭園設備です。
 
築山家住宅 地図(中央のポインターの場所が築山家住宅です)
 
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住所:東京都世田谷区砧8丁目18番12号
 
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0217号から220号)
構造:主屋:木造2階建、瓦葺、建築面積158m2、門:石造、間口1.8m、石段・石畳及び石造花壇付、石垣:石造、折曲り延長59m、水蓮池:石造、面積6.4m2
建築年:1928年(昭和3年)
 

 
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