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新宿御苑 旧洋館御休所


 新宿御苑のある場所は、明治12年より宮内省所管となり、当初は御猟場や養蚕関係施設がおかれましたが、徐々に皇室の植物園として整備されました。御苑中央の芝庭の北にほぼ南面して建つ旧洋館御休所は、皇族が温室を利用する際の休憩所として明治29年に建設されたもので、設計は宮内省内匠寮が実施しました。形式は木造平屋建、本屋を切妻造、スレート葺、庇部分を瓦棒型鉄板葺となっています。新宿御苑旧洋館御休所は、当時アメリカの住宅建築を中心に流行したスティック・スタイルを基本とした瀟洒な外観をもち、意匠的に優れ、高い価値があります。また、明治大正期における皇室関係の庭園休憩施設として唯一の遺構として重要なものです。保存状態も良好で、わが国近代の建築界において独自の地位を築いた宮内省内匠寮の作風の一端を知る上でも重要です。
 
新宿御苑 旧洋館御休所 地図(中央のポインターの場所が新宿御苑 旧洋館御休所です)
 
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住所:東京都新宿区内藤町11
 
文化財指定:国の重要文化財(2001年(平成13年)11月14日指定)
構造:木造、建築面積480.1m2、スレート葺及び鉄板葺、正面玄関ポーチ付、東側旧渡廊下基礎部分附属
建築年:1896年(明治29年)
 

 
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