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台東区立朝倉彫塑館
台東区立朝倉彫塑館のアトリエ棟(国登録有形文化財:第13-0107号)は、彫刻家・朝倉文夫の住居兼アトリエとして1935年(昭和10年)に建築された鉄筋コンクリート造3階建ての建物です。朝倉文夫自身が設計行い、曲面を多用したアトリエ、数寄屋意匠の玄関ホールと3階朝陽の間など独特で個性的デザインが随所に見られます。現在は、台東区立彫刻美術館として公開されています。アトリエ棟の東側には、数寄屋造の住居や1923年(大正12年)竣工の旧アトリエがあります。
朝倉彫塑館の住居(国登録有形文化財:第13-0108号)は、アトリエ棟の東に造庭した「五典の水庭」を囲うように建つ木造和風建築で、東側に裏玄関、北側に2階建の居住部、北東に台所と浴室、南側に渡廊下を配し、南西端の応接室でアトリエ棟書斎に連絡しています。裏玄関・居住部・応接室等は朝倉文夫好みの数寄屋の造りとなっています。
朝倉彫塑館の旧アトリエ(国登録有形文化財:第13-0109号)は、住居棟の東、天王寺寄りに建っています。関東大震災後の復興アトリエで、現在の彫塑館が完成する過程の起点となった建物です。北東、南東、西南の3隅を隅切とし、北面に天窓を設けた宝形屋根を架け、頂上に「浴光」と題された裸婦像を載せています。
朝倉彫塑館の東屋(国登録有形文化財:第13-0110号)は、諏訪台通りに面して開けられた正門を入って左手、敷地の北西隅に在って、アトリエ棟表玄関に向き合うように建っています。南東面を入口とした五角形平面、数寄屋意匠の待合的東屋で、北と西の2面に腰掛を設け、傘状垂木の緩勾配、銅板葺の宝形屋根を架けています。
台東区立朝倉彫塑館 地図(中央のポインターの場所が台東区立朝倉彫塑館です)
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住所:東京都台東区谷中7丁目18番10号
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0107号から110号)
構造:アトリエ棟:鉄筋コンクリート造3階建、建築面積304m2、住居:木造2階建、瓦葺、建築面積303m2、旧アトリエ:鉄筋コンクリート造平屋建、建築面積39m2、東屋:木造平屋建、銅板葺、建築面積4.0m2
建築年:アトリエ棟・住居・東屋:1935年(昭和10年)、旧アトリエ:1923年(大正12年)
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