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平野家住宅


 平野家住宅 主屋(国登録有形文化財:第13-0021号)は、日本最初期の住宅作家とされる保岡勝也による和洋折衷住宅です。門を入って右手に洋館、左手に簓子下見の客間棟を配し、正面の玄関の奥に階段室、その裏の縁側と中廊下を繋ぐ廊下を介して茶の間を置いています。客間棟の造作、照明器具もよく残っています。
 
平野家住宅にある洋館(国登録有形文化財:第13-0022号)は、白タイル貼り(奥向はドイツ壁)、ハーフティンバー様式の洋館です。主玄関とは別の玄関と階段室をもち、洋館の独立性を高めています。造作や照明器具もよく残っています。保岡勝也の住宅作風の一端を窺い知るに足る事例とすることが出来ます。
 
平野家住宅にある蔵(国登録有形文化財:第13-0023号)は、屋敷地の西端に位置する地下室付きの煉瓦蔵です。程良い色合いの焼過煉瓦を用い、覆輪目地で仕上げた丁寧な造りが特徴です。窓庇をガラスで葺くなど建築家ならではの技法が見られます。震災前の住宅建築の蔵としても貴重です。
 
平野家住宅にある茶室(国登録有形文化財:第13-0024号)は、敷地の中程、客間棟と向き合う位置に建っています。四畳半板床付きの茶室で、東に月見障子を建て込んで開放的な茶室としています。「茶室と茶庭」の著作をもち、茶室にも造詣の深かった保岡勝也設計の近代茶室建築として貴重です。
 
門(国登録有形文化財:第13-0025号)は客間棟と洋館との間に設置され、北袖壁は洋館の外壁に突きつけとしています。煉瓦造モルタル塗の門柱に反り付き瓦葺屋根を頂き、両開き木扉の片方に潜り戸を設けています。塀も煉瓦造モルタル塗で、庭側に控えをとっています。南端の車庫はもと茶室の入口であった場所です。
 
平野家住宅にある茶室門(国登録有形文化財:第13-0026号)は、現在は車庫から庭に抜ける位置に移されていますが、元来は塀の南端部にあり、茶室への露地の入口門でした。控えをとった門柱にムクリ付き板葺の屋根を載せ、丸竹で棟を押さえています。また、樋の位置にも小丸竹を用いるなどの趣向を凝らしています。
 
平野家住宅 地図(中央のポインターの場所が平野家住宅です)
 
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住所:東京都文京区西片2丁目9番12号
 
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0021号から26号)
構造:主屋:木造2階建、瓦葺、建築面積156m2、洋館:木造2階建、スレート葺、建築面積29m2、蔵:煉瓦造地下1階地上2階建、瓦葺、建築面積21m2、茶室:木造平屋建、瓦葺、建築面積13m2、門:煉瓦造、瓦葺、左右煉瓦塀付属、茶室門:木造棟門、板葺
建築年:主屋:1921年(大正10年)、洋館・蔵・茶室・門・茶室門:1922年(大正11年)
 

 
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