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旧伊勢屋質店
旧伊勢屋質店の見世(国登録有形文化財:第13-0135号)は、文京区本郷菊坂に面して建っています。棟札より1907年(明治40年)4月の上棟であることが知られ、施主、大工名(平野千代吉)も判明しています。街路と平行して建ち、出桁造、開口部に格子を設ける意匠、階高の高い二階部など、明治時代の町屋の姿をよく表しています。
旧伊勢屋質店の土蔵(国登録有形文化財:第13-0136号)は、見世と並んで街路に面して建つ土蔵です。売渡証から、1887年(明治20年)に現在の足立区鹿浜より移築されたことが判明しています。内部は総2階で一室としています。明治時代の本郷菊坂の景観を今日に伝えるとともに、近隣に住んでいた樋口一葉の日記に度々現れることでも知られています。
旧伊勢屋質店の座敷棟(国登録有形文化財:第13-0137号)は、土蔵の背面側に建ち、見世と接続しています。八畳の座敷を中心に東南二方に縁を廻し、さらに南側には中庭を設けています。狭小な敷地の中で二方を中庭と庭に開いて眺望を確保するなど町屋に設けられる座敷の特徴を余すことなく備えています。
旧伊勢屋質店 地図(中央のポインターの場所が旧伊勢屋質店です)
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住所:東京都文京区本郷5丁目9番4号
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0135号から137号)
構造:見世:木造2階建、瓦葺、建築面積63m2、土蔵:土蔵造2階建、瓦葺、建築面積22m2、座敷棟:木造平屋建、瓦葺、建築面積25m2
建築年:見世:1907年(明治40年)、土蔵:明治初期、1887年(明治20年)移築、座敷棟:1890年(明治23年)
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