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村川家住宅


 村川家住宅の主屋(国登録有形文化財:第13-0013号)は、中廊下をもつ木造2階建の和風住宅で、西北隅に玄関をとり、南面縁側に沿って客間・次の間・茶の間を並べ、東南に老人向和室を張り出す構造です。西に蔵、西南に洋館、東奥に離れを配置しています。施主は、西洋史学者として著名な村川堅固氏です。
 
村川家住宅の洋館(国登録有形文化財:第13-0014号)は、主屋の西南方に張りだした書斎です。イギリス下見の平屋建、三角ペディメント鎧戸付き上げ下げ窓など典型的な洋館の意匠をとっています。おそらく蔵と同時期に西方にさらに一間を同意匠で増築されたものです。増築部との境欄間にピラミッドを題材にしたステインドグラスがあります。
 
村川家住宅の蔵(国登録有形文化財:第13-0015号)は、門を入って右手、主屋の西側、洋館の北側に建っています。4坪に満たない蔵ですが、鉄筋コンクリート造とし、蔵としての耐震耐火を図っています。外壁に大谷石を貼り、パラペットに西洋城郭風のバトルメントの意匠をとり、小品ながら堂々たる蔵構えをとっています。
 
村川家住宅の門(国登録有形文化財:第13-0016号)は、道路よりやや引っ込んだ位置に西面して建ち、千鳥破風をもつ玄関に通じています。道路から玄関まで花崗石の石畳が敷かれています。門柱の両脇を割竹の詰め貼りとし、当初の外塀の仕様をうかがわせています(現在は大谷石の塀)。門の左手、凹部の袖壁に通用門をとっています。
 
村川家住宅 地図(中央のポインターの場所が村川家住宅です)
 
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住所:東京都文京区目白台3丁目18番9号
 
文化財指定:国登録有形文化財(第13-0013号から16号)
構造:主屋:木造2階建、瓦葺及び銅板葺、建築面積212m2、洋館:木造平屋建、瓦葺、建築面積37m2、蔵:石造平屋建、建築面積13m2、門:木造棟門、左右袖塀付属
建築年:主屋・洋館:1911年(明治44年)、蔵:1920年(大正9年)、門:1910年(明治43年)
 

 
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