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本長谷寺
本長谷寺 千仏多宝塔銅盤
千仏多宝塔銅盤は、「銅板法華説相図」とも呼ばれる国宝です。法華経の見宝塔品(けんほうとうほん)で、釈迦が説法していたところ、地中から巨大な宝塔が出現した場面を表現したものです。縦83.3センチ・横75.0センチの鋳銅の板に宝塔と諸仏が浮き彫り状に鋳出されています。上半分に配置されている千仏は、薄い銅板を型に当てて槌で叩き出して成形したいわゆる押出仏を板面に貼り付けています。銅板の下部には長文の銘が刻まれています。銘文には「戌年」に「飛鳥浄御原で天下を治めた天皇」の病気平癒のため、僧・道明が作った旨が記されています。この戌年について、寺伝では天武天皇の朱鳥元年(686年)としていますが、研究者の間では干支が一巡した文武天皇2年(698年)の作と見る意見が多いです。本物の千仏多宝塔銅盤は新宝物館(宗宝蔵)に安置されており、この本長谷寺に安置されているものは近年製作されたレプリカです。
本長谷寺 千仏多宝塔銅盤(レプリカ、写真:2011年11月7日撮影)
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