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旧日本郵船株式会社 小樽支店


 旧日本郵船株式会社 小樽支店は、工費約6万円を費やして、1905年(明治38年)竣工した石造二階建の建築で、現在は小樽市の所有となり小樽市立博物館に使用されています。設計は、工部大学校造家学科(現在の東京大学工学部建築学科)の第1期生である佐立七次郎が行い、施工は、大工棟梁・山口岩吉と石工・山田藤次郎が行いました。外壁には厚さ約75センチメートルの小樽天狗山産軟石を用い、腰・胴蛇腹・軒部分には登別産中硬石を使用しています。北国の冬を考慮して窓は二重窓とし、地下にはボイラー室を設けた蒸気暖房設備を備えていました。内部の保存もよく照明器具、暖炉など建築当初のものがよく残っています。日露戦争後に締結されたポーツマス条約に基き、1906年(明治39年)11月の樺太国境画定会議(日露戦争中に占領した樺太全島のうち北樺太をロシアに譲渡し、南樺太を日本領とした)はこの建物で行なわれており、明治期の重要な歴史的遺構ともなっています。
 
旧日本郵船株式会社 小樽支店の写真
旧日本郵船株式会社 小樽支店
 
文化財指定:国の重要文化財(1969年(昭和44年)3月12日指定)
構造:石造、建築面積485.0m2、二階建、正面玄関付、亜鉛引鉄板葺
建築年:1905年(明治38年)
 
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住所:北海道小樽市色内3丁目7番8号
最寄交通機関:JR函館本線 小樽駅
  1. 旧日本郵船株式会社 小樽支店
  2. JR小樽駅
  3. 旧手宮鉄道施設
  4. 金融資料館(旧日本銀行 小樽支店)
 

 
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