いこまいけ高岡 / 奈良編
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大野寺磨崖仏(弥勒磨崖仏)


 大野寺磨崖仏(おおのでら まがいぶつ)は、宇陀川を挟んで対岸にある弥勒磨崖仏で、国の史跡に指定されています。「石仏縁起(万治2年 = 1659年)」や「興福寺別当次第」によれば、興福寺の大僧正・雅縁の発願により、鎌倉時代初期の承元元年(1207年)から制作が開始され、承元3年(1209年)に後鳥羽上皇臨席のもと開眼供養が行われたものです。
 宇陀川の対岸に位置する高さ約30メートルの大岩壁に線刻されています。岩壁を高さ13.8メートルにわたって光背形に掘り窪め、その中を平滑に仕上げた上で、像高11.5メートルの弥勒仏立像が線刻で表現されています。作者は宋から来日した石工・伊行末(いぎょうまつ/いのゆきすえ)の一派と考えられ、山城国笠置山にあった弥勒の大石仏(現在は光背のみが残る)を模したものです。岩盤からの地下水の滲出等で剥落の危険があったため、1993年から1999年にかけて保存修理工事が実施されました。肉眼では、「岩肌が白くなっている」程度にしか見えませんが、磨崖仏の線刻があると思って目を凝らすとなんとなく判ります。参考のためにこのページ下に大野寺磨崖仏の拡大写真を掲載しています。
 
大野寺磨崖仏(写真:2011年11月7日撮影)
大野寺磨崖仏
 
大野寺磨崖仏地図(Map of Ōno-dera Stone Sculpture, Muro, Uda City, Nara, Japan)
 
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大野寺磨崖仏の交通機関および周辺の観光名所
大野寺磨崖仏の拡大写真(2011年11月7日撮影)
大野寺磨崖仏の拡大写真
 

 
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