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やせ仏
立山町末上野のやせ仏
立山町末上野のやせ仏は、立山町末上野の通称「六地蔵坂」と呼ばれる場所にあります。県道 168号線(小又下段線)沿いです。大きな自然石を二つに割り、一つをやせ仏の石材とし、のこり一つを笠石として載せています。六地蔵坂には、多くの石仏が安置され、やせ仏と六地蔵の他に、正観音石仏などが数体あります。それら石仏群の中でもっとも大きいのがこのやせ仏で、高さ 70センチメートル、幅 70センチメートルです。
このやせ仏の像容は、右足を立て、両手でその膝頭を支えています。頭は両手の甲にもたげています。頭部には螺髪と肉髻があり、胸には数本のあばら骨が浮き上がっています。文献によれば「螺髪には黒く、腕や膝には金色で彩色の痕跡」とありますが、現地(2025年7月)で見た感じでは彩色の痕跡は確認できませんでした。やせ仏が彫られた石材は、厚みのある円形で、円周部の向かって左側面に「明治四十四年十一月建之 上段村字末上野村 上田兼次郎」。向かって右側面に「明治四拾四年 法名釋了久 七月九日」と彫られています。像の前面には円形の木枠に金網が張られています(写真撮り難いです)。
所在地:〒930-3252 富山県中新川郡立山町末上野、36°38'35.5"N 137°20'20.8"E(36.643196, 137.339112)
立山町末上野のやせ仏(写真:2025年7月15日 16時03分撮影)
立山町末上野六地蔵坂の石仏群(写真:2025年7月15日 16時03分撮影)
やせ仏の全体(写真:2025年7月15日 16時03分撮影)、基礎+本体+笠石
やせ仏 向かって右側面の文字「明治四拾四年 法名釋了久 七月九日」(写真:2025年7月15日 16時07分撮影)
やせ仏 向かって左側面の文字「明治四十四年十一月建之 上段村字末上野村 上田兼次郎」(写真:2025年7月15日 16時08分撮影)
正観音石仏(写真:2025年7月15日 16時05分撮影)
立山町末上野のやせ仏 地図(Google Map)
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