砺波市の近代建築物：藤井助之焏

藤井助之焏

　藤井助之焏（ふじいすけのじょう）は、江戸時代末期の1860年（万延元年）に砺波郡大田村（現在の砺波市太田）で生れました。当時名棟梁と誉れ高かった井波の宮大工・松井角平恒広（4代目）に弟子入りしています。松井角平は、1876年（明治9年）に井波の瑞泉寺境内に当時としては非常に珍しかった擬洋風の得智小学校を建築した棟梁で、和風のみならず洋風建築の技術も持っていました。藤井助之焏は、角平から洋風建築の技術を学び、南砺市にある国指定重要文化財の「旧富山県立農学校本館（富山県立南砺総合高等学校・福野高等学校厳浄閣）」や「砺波郷土資料館（旧中越銀行本館）」「野松医院（現日本自動車博物館明治記念館、石川県小松市）」「東般若小学校」などの近代建築を残しています。1934年（昭和9年）に74歳で亡くなりました。

旧富山県立農学校本館

砺波郷土資料館

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砺波市近代建築

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