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砺波市の近代建築物
木村産業
木村産業社屋は、1929年(昭和4年)に建てられた鉄筋コンクリート造り(RC造)建物です。昭和初期のモダン建築ブームの頃の近代建築物で、富山県内の鉄筋コンクリート造りとしては最初期のものです。富山県庁舎(1935年:昭和10年)、富山電気ビル(1936年:昭和11年)の建築時期と比較しても、非常に先進的なことがわかります。
木村産業は、庄川町の鍛冶屋であった木村長次郎が1924年(大正13年)10月に土木請負業の木村組と鉄砲・火薬を扱う木村商店を興したのが始まりです。昭和初期には近くの小牧ダム建設にも加わり会社は隆盛を極めました。この建物はその頃社屋として建築されたもので、設計は木村長次郎が行いました。現在の木村産業は、住宅リフォーム会社のようです。これだけ立派な建物を維持していることに敬服します。
建物のデザインとしては、正面ファサード三階のアーチ窓、唐草模様のレリーフ、建物頂部に回した蛇腹、ディンティル(歯飾り)状装飾など西洋様式的な装飾を付けています。また建物上部には獅子面のレリーフが付けられています。内部のデザインは、精緻な漆喰細工で人面や龍を柱頭に造り、美しい中心飾りを天井に付けています。漆喰細工や内部の鏝絵などは旧小杉町の左官(鏝絵職人)であった竹内源造が製作したものです。建物の右半分が三階建て、左半分が二階建てになっています。
写真:2008年4月19日撮影、実際の建物は折れ曲がっていません。撮影の都合です・・・。
木村産業社屋 写真
建物左側の二階上部中央にある唐草紋のレリーフ、はかり(度量衡器)の商売をしていてたので天秤を図案化、と思います。
レリーフに網を被せているのは、レリーフが欠損して地面に落ちないようにするためです。
ワシのレリーフ(三階上部)
正面玄関
ステンドグラス(正面玄関上部)
ステンドグラス(正面玄関の両サイド)
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獅子のレリーフ(二階上部両サイド)
正面ファサード
内部のある柱の柱頭部(龍と稲妻)
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木村産業地図
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住所:富山県砺波市庄川町金屋2062
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