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砺波郷土資料館

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 砺波郷土資料館は、旧中越銀行本館の建物を利用した砺波市の民具資料・出土品等の考古資料・古文書を展示する資料館です。係りの人の説明によれば「全国でも五指に数えられる立派な土蔵造りの銀行建築」だそうです。全国を見てまわっていないので判りませんが、私の知る限りでは富山県内では最高の土蔵造りの銀行遺構だと言って過言ではありません。
 
砺波郷土資料館(写真:2008年4月26日撮影)
砺波郷土資料館
砺波郷土資料館のスタンプ
 
 中越銀行は、砺波地方の豪農や豪商によって1894年(明治27年)12月に設立されました。この建物は、中越銀行の本館として、当時の東砺波郡出町大字杉木新村272番地(現在の砺波市本町3-25、富山第一銀行砺波支店のある場所)に1909年(明治42年)7月に建てられました。総工費は、4万5000円でした。
 概要設計は、東京の建築設計技師・長岡平三が行い、実施設計と工事監督は地元の藤井助之焏(ふじい すけのじょう)が行いました。洋風を取り入れた木造土蔵造りで、一部にレンガを使用しています。屋根は破風の大きい入母屋で妻入り、三方に下屋を下ろし、後方にT字型に入母屋屋根を組み合わせています。前口16.3メートル(9間)、奥行き18.8メートル(10間)に正面玄関を設け、建築面積308.8平方メートル、軒高9.1メートル、総高14.3メートルとなっています。内部は吹き抜けの営業室を中心に三方をロビーで囲み、後方は一階に金庫室とその両側に応接室、二階は会議室になっています。化粧材は全て檜を使い、全体をコリント様式(アンカサス装飾)の彫刻でまとめています。建築当初の屋根は本瓦葺き、外壁は黒漆喰塗りでしたが、後に銅板本瓦棒葺き、スクラッチタイル壁に改装されました。
 中越銀行は、太平洋戦争中(1943年(昭和18年)7月)に一県一行の国策により、十二銀行、高岡銀行、富山銀行と合併し北陸銀行になり、この建物は北陸銀行・砺波支店となりました。
 1978年(昭和53年)の都市改造事業のために取り壊されることになりましたが、北陸銀行が建物および移築費を砺波市に寄付し、1989年(昭和54年)に現在の場所(チューリップ公園の一角)に移築復元されました。1982年(昭和57年)に砺波市文化財に指定され、1983年(昭和58年)4月に砺波郷土資料館として開館しました。
 
昔の看板「株式会社 中越銀行」「北陸銀行 砺波支店」
看板
 
砺波郷土資料館の見所
正面玄関天井の鏝絵(こてえ)
鏝絵
営業室の吹き抜け天井
営業室の吹き抜け天井
頭取室
頭取室
二階の会議室
二階の会議室
東側の階段
東側の階段
二階回廊
二階回廊
螺旋階段
螺旋階段
営業室脇の廊下
営業室脇の廊下
営業室
営業室
通気口
通気口
 
砺波郷土資料館地図
 
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住所:富山県砺波市花園町1-78(チューリップ公園内)
 
開館時間:9時から16時半
休館日:毎週月曜日、第3日曜日、祝祭日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館料(2009年現在):無料、ただし特別展示は有料の場合があります。
アクセス:JR城端線砺波駅より徒歩15分、北陸自動車道砺波ICより車5分
駐車場:資料館の横に10台程度の駐車場あり
 
富山県内に現存する土蔵造りの銀行建築
 

 
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チューリップ公園
 

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