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辻丹甫


 辻丹甫(つじ たんぽ)は、高岡漆器の元祖といわれる人物です。本名は伊右衛門、砺波屋伊右衛門丹楓とも称しました。江戸時代中期の1722年(享保7年)に砺波郡辻村で生まれ、明和年間(1764年から1771年)頃に京都で修業しその後高岡に戻り、擬堆黒・擬堆朱、存星など唐風の漆器技法(いわゆる「丹甫塗」)を伝え高岡漆器の基礎を築き、1805年(文化2年)に84歳で没しました。辻丹甫は、漆芸のみならず和漢の学問や詩文にも長じた文化人としての一面もありました。
 堆黒(ついこく)・堆朱(ついしゅ)とは、木地に何層もの漆を重ね塗りし彫刻を施しす漆芸です。中国では宋代以降に盛んに作られ、日本へは鎌倉時代に伝来し室町時代以降に流行しました。擬堆朱は、堆朱に見えるように木地を彫り、その上に堆朱をして仕上げたものです。擬堆黒も同様の手順で堆黒をしたものです。
 存星(ぞんせい)は中国の漆塗の一種です。漆面に針彫で模様を彫り漆を擦りこんで金箔を置いた「鎗金(そうきん)」や「描金(びょうきん、蒔絵)」を用いた技法で、模様の外形を区切り、色漆などで着色したり刻文に色漆を象嵌して研ぎ出したものです。
 
辻丹甫 代表作の一つ:高岡御車山祭 通町山車の後屏(一部分)
辻丹甫 作の後屏
 
辻丹甫の作品
 

 
曳山の名工達
辻丹甫安川乾清板屋小右衛門
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