いこまいけ高岡、立山
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仙人谷ダム


 仙人谷ダム(せんにんたに ダム、標高 860メートル)は、黒部峡谷・下の廊下にある旧日電歩道の北端です。戦前の1940年(昭和15年)に完成した重力式コンクリートダムで、発電所名は「黒部川第三発電所」、富山県黒部市宇奈月町黒部奥山国有林内に位置し、関西電力が管理しています。「日本の近代土木遺産―現存する重要な土木構造物2000選」に認定されています。
 仙人池方向から仙人谷ダムへ到着した場合は、ダム湖左岸から堰堤施設へちょっとしたハシゴを降りて、堰堤本体へは入らず、そのまま左岸寄りの階段を降り、「関西電力 仙人谷ダム管理所」と看板のある入り口から建物内へ入ります。入口から通路を右へひたすら進みます。最初は綺麗な廊下、次第にトンネルっぱくなり、気温が上がり(高熱隧道の熱気だと思います)、関西電力黒部専用鉄道 仙人谷駅の横を通ります。結構貴重な体験で楽しまます。ダム施設を出て少し歩くと、人見平です。立派な建物「関西電力 人見寮」があります。この先、阿曽原温泉小屋への登山道となります。下の廊下(旧日電歩道)から来た場合は、ダム湖右岸を歩き、堰堤に入り、突き当りで右の階段を降り、仙人谷ダム管理所の入口へ入ります。後は同じです。
 この仙人谷ダムへのコースタイムとしては、黒部ダムから仙人谷ダムまで下り 6時間35分、十字峡広場から仙人谷ダムまで下り 2時間15分、仙人谷ダムから阿曽原温泉小屋まで登り+平坦+下り 1時間5分です。仙人温泉小屋から雲切新道を下り仙人温泉小屋までは 3時間30分です。
逆コースの阿曽原温泉小屋から仙人谷ダムまで登り+平坦+下り 1時間10分、仙人谷ダムから十字峡広場まで登り 2時間45分、仙人谷ダムから黒部ダムまで登り 7時間55分です。仙人谷ダムから雲切新道を登り仙人池温泉小屋までは 4時間45分です。
 
仙人谷ダム(写真:2017年9月30日14時29分撮影)
仙人谷ダム
 
仙人谷ダム 周辺地図(Google Map)
 
仙人谷ダムと周辺の山小屋およびコースポイント
1. 半月峡
2. S字峡
3. 黒四発電所 高圧送電線用トンネル
4. 黒四地下発電所:地上からは見えません。
5. 東谷吊橋
6. 雲切谷
7. 仙人谷ダム:標高 860m
8. 人見平:関西電力 人見平宿舎
9. 権現峠:標高 985m
10. 阿曽原温泉小屋:標高 860m
11. 雲切新道 第3ハシゴ:標高 1,000m
12. 雲切新道 大ハシゴ(第5ハシゴ):標高 1,520m
13. 雲切新道 最高地点:標高 1,629m
14. 仙人温泉源泉:標高 1,553m
15. 仙人温泉小屋:標高 1,542m
 
仙人谷ダム堰堤(写真:2017年9月30日14時46分撮影)、堰堤を歩き右岸に出て上流への登山道を進むと「下の廊下(旧日電歩道)」です。
仙人谷ダム堰堤
 
関西電力黒部専用鉄道 仙人谷駅(写真:2017年9月30日14時48分撮影)、堰堤から下流を眺めると屋根の設けられた送水管のような構造物(仙人谷駅)がありました。景色を眺めていると、その屋根の所にトロッコ電車(正確には「バッテリートロッコ列車」というらしい)が入って来た!乗りたいな~
関西電力黒部専用鉄道 仙人谷駅
 
「お邪魔しま~す」、関西電力仙人谷ダム管理所へ入る(写真:2017年9月30日14時53分撮影)
「お邪魔しま~す」、関西電力仙人谷ダム管理所へ入る
 
綺麗なトンネルを歩く(写真:2017年9月30日14時54分撮影)、所々に電灯があるのでヘッドライトは不要です。
綺麗なトンネルを歩く
 
線路もありました(写真:2017年9月30日14時56分撮影)、欅平・阿曽原へと続いているのかな?熱気と硫黄の臭いで「高熱隧道」を思い出しました。
線路もありました
 
施設の出口(写真:2017年9月30日14時59分撮影)、「動物が入るのできちんと閉めてください」的な注意書きがありました。
施設の出口
 
関西電力 人見寮(写真:2017年9月30日15時00分撮影)、こんな山奥で働く皆さん、ご苦労様です。
関西電力 人見寮
 

 
下の廊下(旧日電歩道)登山ルートのコースポイント
黒部ダム内蔵助谷出合黒部別山谷出合十字峡広場仙人谷ダム阿曽原温泉小屋
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