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近代建築物
町民文化館(旧金沢蓄財銀行本店)
町民文化館(旧金沢蓄財銀行本店)は、金沢蓄財銀行本店として1907年(明治40年)に建築された土蔵造り銀行建築です。建物の構造は、木造平屋建て、塗籠土蔵造り、壁面は黒漆喰仕上げとなっており、腰部の壁には赤戸室石を使用しています。屋根は入母屋造りで棟の両端には一対の鯱を配しています。主屋根から一段下には前後の大きな庇屋根を下ろして下屋が付けられています。
内部は、土蔵造り銀行建築の例に違わず洋風の造りです。正面入口を入ると昔の銀行窓口が再現され、カウンターに金網まで張られています。網の開口部には「貸付」「預金」「出納」と書かれた三角柱まで置かれています。内部壁面は、珍しい白漆喰仕上げです。一番目を引くのは、この建物の最大の見所とされる「正面壁中央の大アーチ」です。白い壁面にある木製の付け柱と大きな半円が印象的でした。大アーチの右手には旧頭取室があり、営業室の白い壁面と異なり、この部屋は全面木貼りの荘厳な雰囲気となっています。なお、資料では「平屋建て」となっていますが、営業室の右手に地下へ降りる階段(立入禁止)がありました。
この建物は、金沢蓄財銀行本店として使用された後、戦時中の1943年(昭和18年)に北陸銀行尾張町支店となり、1976年(昭和51年)7月に尾張町支店が閉店するまで69年間銀行店舗として利用されました。閉店の翌年の1977年(昭和52年)11月には、石川県立郷土資料館分館町民文化館としてオープン(1983年に閉館)しました。現在は、尾張町商店街が運営する町民文化館として一般公開(無料)されています。
町民文化館(写真:2009年6月6日撮影)
町民文化館地図
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住所:石川県金沢市尾張町1-11-8
町民文化館 写真
腰部壁面の赤戸室石
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正面壁中央の大アーチ
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鯱
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梅に「貯」の字
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