いこまいけ高岡 >
奈良県 >
奈良市地図 >
新薬師寺
新薬師寺 本堂
国宝となっている新薬師寺の本堂(ほんどう)は、約1260年前に新薬師寺創建当初から残る唯一の伽藍です。創建時は食堂(じきどう)であったと考えられています。二重基壇に建つ、入母屋造・本瓦葺きのやや平たい外観のお堂です。
平面規模は桁行7間、梁間5間です。正面は柱間7間のうち中央3間を戸口とし、その左右各2間には窓の無い白壁を大きく見せた意匠です。側面、背面も中央間に戸口を設けるのみで窓は設けていません。内部は土間で、天井を張らず、垂木などの構造材をそのまま見せる「化粧屋根裏」となっています。堂内中央には円形漆喰塗りの仏壇を築き、中央に本尊 薬師如来像(国宝)を安置、これを囲んで十二神将像(国宝)が外向きに立っています。この本堂は、創建当初の金堂ではなく、他の建物を転用(食堂?)したものですが、遺構の少ない奈良時代の建造物として貴重で、国宝となっています。本堂前にある室町時代の石灯籠も見所で国の重要美術品に指定されています。
参拝時の入口は本堂西面(向かって左手)の戸口です。東面の戸口は、2009年10月に訪れた時は扉が外されステンドグラスになっていました・・・。薬師如来の浄土である東方の瑠璃光世界の「瑠璃光」を表現しているらしいです。国宝の建物を壊しているわけではないので問題ないのでしょうが、斬新ではありますが、個人的にはイメージぶち壊しで嫌でした。
新薬師寺 本堂(写真:2009年10月24日撮影)
本堂に安置されている仏像
- 木造薬師如来坐像:国宝、平安時代初期(8世紀末頃)の作、像高191.5センチメートル、カヤ材、光背には6体の化仏があります。
- 十二神将像:11躯が国宝、奈良時代(8世紀)の作、塑像、十二の方角を守っていることから干支(十二支)の守護神
- 伐折羅大将(バザラ大将):いぬ、像高約162センチメートル、国宝
- 頞儞羅大将(アニラ大将):ひつじ、像高約154センチメートル、国宝
- 波夷羅大将(ハイラ大将):たつ、像高約160センチメートル、国宝指定外(1931年(昭和6年)の補作)
- 毘羯羅大将(ビギャラ大将):ね、像高約160センチメートル、国宝
- 摩虎羅大将(マコラ大将):うさぎ、像高約166センチメートル、国宝
- 宮毘羅大将(クビラ大将):いのしし、像高約164センチメートル、国宝
- 招杜羅大将(ショウトラ大将):うし、像高約166センチメートル、国宝
- 真達羅大将(シンタラ大将):とら、像高約163センチメートル、国宝
- 珊底羅大将(サンテラ大将):うま、像高約163センチメートル、国宝
- 迷企羅大将(メイキラ大将):とり、像高約162センチメートル、国宝
- 安底羅大将(アンテラ大将):さる、像高約156センチメートル、国宝
- 因達羅大将(インタラ大将):み、像高約156センチメートル、国宝
新薬師寺 本堂の写真
新薬師寺 本堂 地図(Map of Hondo(Main hall), Shin-Yakushi-ji Temple)
地図データ 読み込み中 .....
この場所に新薬師寺にある本堂の地図が出ないときは、ご利用のブラウザのJavaScript設定を「許可」にすることで地図表示できる場合があります。
新薬師寺の本堂とその他の伽藍
ページ先頭(新薬師寺:本堂)へもどる。
Copyright © 2006-2021 Ikomaike TAKAOKA. All Rights Reserved.