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唐招提寺 金堂

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 金堂(国宝:1951年(昭和26年)6月9日指定)は、奈良時代の金堂建築としては現存唯一の建物です。寄棟造、単層、本瓦葺、屋根上左右に鴟尾(しび)が乗っています。現在屋根に乗る鴟尾は平成に入ってから造られたもので、国宝に指定されている奈良時代の鴟尾(屋根西側にあったもの)と鎌倉時代の鴟尾(屋根東側にあったもの)は、新宝蔵に展示されています。金堂は、正面7間(中央間は約4.7メートル、両端へは次第に狭くなり、3.3メートル)、奥行4間で、前面一間通りを吹き放ちにしているのがこの建物の特徴です。軒を支える組み物は三手先(みてさき)と呼ばれる形式で、金堂の建立年代を示しています。吹き放しとなった堂正面には8本の巨大な円柱が並び、この建物の見所となっています。金堂の建物は、1270年(文永7年)と1693年から1694年(元禄6年から7年)に修理されており、屋根構造は近世風になっています(創建当時の屋根高は現状より2.8mほど低くなっていました)。2005年の奈良県教育委員会からの発表によれば、金堂の部材には西暦781年に伐採されたヒノキ材が使用されており、建物の建造は同年以降になされたとのことです。堂内には中央に本尊・廬舎那仏座像(国宝)、向かって右に薬師如来立像(国宝)、左に千手観音立像(国宝)の3体の巨像を安置するほか、本尊の手前左右に梵天・帝釈天立像、須弥壇の四隅に四天王立像を安置しています。
 
唐招提寺 金堂(写真は2008年11月10日撮影)
唐招提寺 金堂
2008年11月現在修復工事中です。完成は2009年秋の予定です。
 
唐招提寺 金堂 地図(中央のポインターの場所が金堂です)
 
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金堂に安置される主な仏像
廬舎那仏座像 廬舎那仏座像(奈良時代(8世紀)、国宝)は、金堂の本尊で高さは、3メートルを超え、光背の高さは、5.15メートルもある巨像(脱活乾漆、漆箔)です。奈良時代に盛んに用いられた脱活乾漆造でその造形は雄大さとやわらかさを併せ持ち、唐代の仏像に通じ、まさに唐招提寺の本尊にふさわしい仏像です。また、背後の光背の化仏の数は、現在864体ありますが、本来は1000体であったと云われています。
 
 薬師如来立像(平安時代(9世紀)、国宝、木心乾漆・漆箔)は、金堂本尊の盧舎那仏座像に向かって右側(左脇侍)に安置される立像で、高さは3.36メートルあります。本尊、千手観音像にやや遅れる平安時代初期に完成したと考えられます。伏目がちな表情などから全体的に重厚な印象がある仏像です。1972年(昭和47年)の修理の際に左手掌から3枚の古銭が見つかり、その年代からも平安初期の完成であることが明らかになっています。
 千手観音立像(奈良時代(8世紀)、国宝、木心乾漆・漆箔)は、金堂本尊の盧舎那仏座像に向かって左側(右脇侍)に安置される高さ5.36メートルの立像です。大脇手42本、小脇手911本、合わせて953本の腕は、バランスよく配され不自然さを感じさせません。また、本来は1000本あったと考えられています。
 梵天・帝釈天立像(奈良時代(8世紀)、国宝、木造・乾漆併用の彩色)は、本来は金堂本尊・盧舎那仏坐像の左右に安置されていたもので向かって右に梵天、左が帝釈天です。古代インドの護法神で、一対で造像されることが多い仏像です。両像とも鎧の上に裳(も)をまとい、沓(くつ)を履き、梵天は、さらに袈裟をつけた姿となっています。大らかな作りの表情は、柔和な印象を与えています。
 四天王立像(奈良時代(8世紀)、国宝、木造・乾漆併用の彩色)は、仏教世界を護る護法神です。本来は金堂の須弥壇の四隅に安置され、梵天・帝釈天立像と同時期、同一工房の作と考えられています。四像とも丸みを帯びた顔は、やや平板な目鼻立ちながら重厚な表情で、体つきは全体に力強い印象を与えます。持国天は、高さ1.85メートルあり、甲冑で身を固め口をへの字に曲げて剣を構える姿です。増長天は、高さ1.87メートルあり、口を大きく開いた表情に、振り上げた右手には鈷(こ)を持つ姿です。広目天は、高さ1.86メートルあり、甲冑を身にまとい、右手に筆、左手に経文を持ち、表情は口を固く結んでいます。多聞天は。高さ1.88メートルあり、右手に宝塔、左手に戟(げき)を持ち、引き締まった表情でたたずむ姿です。
 
唐招提寺 金堂の写真
平成の鴟尾
平成の鴟尾
風鐸
風鐸
組物
組物
屋根を支える邪鬼
屋根を支える邪鬼

 

 
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