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室堂から弥陀ヶ原へのハイキングコース
獅子ヶ鼻岩
獅子ヶ鼻岩は、獅子ヶ鼻平と弥陀ヶ原の間にあります。室堂から弥陀ヶ原へのハイキングコースで最も危険なルートで鎖場の連続です。場所的には獅子ヶ鼻平から一ノ谷(弥陀ヶ原周辺で最大の沢)へ下る断崖です。室堂から下ってくると「結構厳しい下りだなぁ~」って感じで何処が獅子ヶ鼻岩なのかよくわかりませんでした。獅子ヶ鼻平の西端から一ノ谷の沢まで下って(標高 1950m -> 1840m、標高差110m)、一ノ谷の沢から弥陀ヶ原の台地まで再び登った(標高 1840m -> 1880m、標高差40m)場所に休憩ポイントがあり振り返ると断崖に岩が露出した場所があり「あ~、アレが獅子ヶ鼻岩」だったのかと確認できた次第です。はっきり言って室堂から弥陀ヶ原へのハイキングコースを甘く見ていたのですがこの獅子ヶ鼻岩の鎖場だけは本物の登山コースでした。晴れていて乾いていたから良かったものの濡れていたらかなりの難コースです。この辺りまで来ると標高1900メートルくらいで、下の写真を見ても判るように木々が生い茂り普通の山って感じになっています。
この獅子ヶ鼻岩は、非常に険しい場所で、立山信仰が盛んだった時代(江戸時代)には修験者の一大行場となっていたとされ、獅子ヶ鼻岩には弘法大師を祀った雄山神社の末社「箱折社(はこおりしゃ)」があり、鎖場からやや離れた場所に「役の行者窟(岩盤を人工的に掘ったとみられる大きなくぼみ)」や、一ノ谷沿いには一人が座れる程度の洞窟(行場窟)がいくつも発見されています。
獅子ヶ鼻岩(写真:2012年8月9日撮影)
一ノ谷の沢の木橋(写真:2012年8月9日撮影)
私が行った時は、橋の架け替え工事中でした。幅15cm程度の木がポンと置かれ、工事の人が「ほれ渡れ」って言うんだけど、一歩踏み出すとぐらぐらで・・・(私は「不安定な場所恐怖症」です)。「おっと、すまん」って感じで木を置きなおして下さり、おっかなびっくりで渡りました。獅子ヶ鼻岩の鎖場より3倍ビビリました。
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