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薬師岳登山
避難小屋跡(標高 2893mピーク = 次薬師)
避難小屋跡は、薬師岳の稜線にあるピークで標高 2893mメートルの場所に位置しています。「次薬師」とも呼ばれる場所です。薬師岳に最も近い山小屋である薬師岳山荘からこの避難小屋跡までは登り約30分、避難小屋跡から目的地である薬師岳 山頂(2926m)までは稜線を約30分です。
ガスが出ている場合、薬師岳から下山する時に東南稜線に迷い込み易いので注意が必要です。この避難小屋跡に造られているケルン形の慰霊碑は昭和38年冬に遭難死した愛知大学山岳部(13名)の慰霊碑で、この山岳パーティは猛吹雪の中、薬師岳山頂を目指しましたが断念し下山途中に、東南稜線に迷い込み遭難しています。
なお避難小屋跡は、いつ頃建てられたものか不明ですが、3方向の壁は厚みのあるがっちりしたものです。畳み半畳くらいの広さで、屋根部分がなく、出入口は開口となっています。屋根が無いので雨を凌げないので避難小屋「跡」なのです。当然ながら、狭いので横にもなれません。そもそも床面には廃材や石ころが置かれていました。つまり「使うな」と言う事でしょうね。
避難小屋跡(写真:2020年8月4日9時26分撮影)
避難小屋跡地図:太郎平小屋~薬師峠~薬師平~薬師岳山荘~薬師岳への登山道
避難小屋跡と周辺のコースポイント
1. 薬師峠キャンプ場:標高 2,294m
2. 薬師平:標高 2,477m
3. 薬師岳山荘:標高 2,701m
4. 避難小屋跡:標高 2,893m
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5. 薬師岳:標高 2,926.0m、二等三角点「薬師ケ岳」
6. 北薬師岳:標高 2,900m
7. 東南稜線 2855mピーク
8. 東南稜線 2786mピーク
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避難小屋跡詳細地図(Google Map)
避難小屋跡(2893mピーク)から眺めた薬師岳の主稜線(写真:2014年9月3日撮影)
避難小屋の建物(写真:2014年9月3日撮影)、がっちりした構造ではありますが小さいです。
吹き抜けの天井(写真:2014年9月3日撮影)
ケルンの形をした慰霊碑(写真:2014年9月3日撮影)、昭和38年冬に発生した愛知大学山岳部大量遭難の慰霊
ケルン内部の仏像
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碑文
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昭和38年1月愛知大学学生13名が薬師岳頂上をめざして登山中登頂を目前にして猛ふぶきに遭遇し薬師平の第3キャンプに引返す途中この次薬師で東南稜方面に迷いこみ、ついにその若い生命を失った。
このケルンは愛知大学ならびに遭難学生遺族の協力により二度と遭難がくり返されぬよう祈りと願いをこめて建てられたものである。
昭和39年10月
富山県
大山町
富山県警察
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国指定特別天然記念物 薬師岳の圏谷群の一つ「中央カール」(写真:2020年8月4日9時35分撮影)
薬師岳 東南稜線(写真:2020年8月4日9時31分撮影)、稜線の遥か先には槍・穂高連峰(なお地形的に繋がっていません)
2014年、避難小屋跡(写真:2014年9月3日9時36分撮影)
2014年、中央カール(写真:2014年9月3日撮影)
2014年、薬師岳 東南稜線(写真:2014年9月3日撮影)
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