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立山黒部アルペンルート
立山トンネルトロリーバス
立山トンネルトロリーバス(正式名称:立山黒部貫光無軌条電車線)は、日本で最高地点(2,450メートル)を走るトロリーバスで、日本で2路線しかないトロリーバスの一つ(もう一つは同じく立山黒部アルペンルートの関電トンネルトロリーバス)です。立山山頂直下ですれ違い、そこから大観峰へ200mすすんだところに破砕帯があります。全線が立山トンネル内のため景観はありません。駅は、室堂駅と大観峰駅があり、他に途中駅として雷殿駅が登山客用にかつて存在していましたが登山道の崩壊により現在は閉鎖されています。
開通当初は、ディーゼルエンジンのバスが使用されていましたが、立山黒部アルペンルートの観光客増加によりバスの運行本数が増えたため排気ガスによる自然環境破壊が懸念されるようになり、1996年(平成8年)のシーズンより電化され現在のトロリーバスとなりました。
立山トンネルトロリーバス(写真:2011年8月16日撮影)
立山トンネルトロリーバスの写真
立山トンネルトロリーバスの概要
- 区間(標高):室堂(2,450m)〜大観峰(2,316m)
- 所要時間と速度:10分、最高速度 40km/h
- 最大輸送人員:8両、2,304人
- 型式・種別:無軌条電車「旅客車・直流電車」8000型(大阪車輌工業製、73人乗り、最大8両)
- 原動機:三相かご型誘導電動機440ボルト120キロワット
- 救助・安全設備:
- トンネル内電灯 約520ヵ所(約10.5メートル・2灯用)
- 列車無線(150MHz帯・単信方式)
- 待避坑 76ヵ所(平均50メートル毎に設置)
- 高低差:134メートル(勾配 最急 5%、平均 3.6%)
- 延長:営業キロ 3.7km(高さ 5.0m、幅員 4.0m)
- 行き違い信号場:延長 80.0m、幅員 6.5m)
- 破砕帯:延長 50m
- 歴史(立山トンネル工事と営業開始)
- 1966年(昭和41年)4月29日:立山トンネル開削着工
- 1968年(昭和43年)9月30日:破砕帯に遭遇
- 1969年(昭和44年)11月23日:破砕帯を通過
- 1971年(昭和46年)4月25日:立山トンネルバス営業開始
- 1993年(平成5年)6月1日:立山トンネル電化工事着工
- 1996年(平成8年)4月23日:立山トンネルトロリーバス営業開始、観光用トロリーバスとしては日本で2路線目、トロリーバスの新規路線開設は32年ぶり
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