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上日寺
梵鐘
これだけ状態の悪い梵鐘も珍しいと思えるほどの物です。毎年4月18日に行われる「ゴンゴン鐘つき大会」で叩きまくられるためです。鐘楼は、2009年に新しく建て直されましたが梵鐘は以前のままです。高さ143センチ、口径81センチ、乳頭数64個の梵鐘で、1688年(貞享5年)の金沢の鋳物師・平井但馬守家長により鋳造されました。氷見市に現存する梵鐘としては、朝日本町の蓮乗寺の1639年鋳造の梵鐘に次いで二番目に古く、氷見市指定文化財(民俗資料、昭和43年4月指定)となっています。
上日寺の「ごんごん祭り」は、江戸時代初期にあった大干ばつの時に観音様に雨乞いをしたところ観音力により慈雨が降り、干ばつから救われた農民が喜びで狂喜乱舞し、梵鐘を打ち鳴らした事が起源とされています。以来、観音様の縁日が行われる4月17日と18日に報恩・除災・招福の祭礼が行われ、生木の松の丸太で起こった大日照りのための雨ごい行法が成就したことで、農民たちは狂喜乱舞。上日寺の鐘を打ち鳴らして喜び祝ったのが由来とされています。以来、報恩と厄よけの法会とともに、力自慢の若者たちが長大な松の生木の丸太で梵鐘を連打する力比べが行われています。
キズだらけの梵鐘(写真:2009年4月17日撮影)
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