いこまいけ高岡 / 自衛隊
いこまいけ高岡 > 自衛隊 > 海上自衛隊 > ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが > 右舷 > 艦橋構造物

FCS-3 多目的レーダー


 FCS-3(Fire Control System - 3)は、「射撃指揮装置3型」と呼ばれ、制式名称は「00式射撃指揮装置」です。防衛庁(技術研究本部)が開発した射撃管制装置 (FCS) や艦載対空レーダーを統合した艦載対空戦闘システムです。このFCS-3は、試験艦「あすか」での試験を経て2000年(平成12年)に制式化された対空脅威の捜索・追尾を行なう多機能レーダーを中核とする対空戦闘システムであり、FCS-3 多目的レーダーはCバンドで動作するアクティブ式フェーズド・アレイ・レーダーであり、4面固定式の平板アンテナにより全方向の半球空間を探索します。
 ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうがに搭載されているFCS-3 多目的レーダーは、試験艦あすかに搭載されていたCバンドレーダーの台枠を流用し、試験艦あすかに搭載されていた多機能レーダーを改良した「FCS-3改」とも呼ばれるもので、Cバンドレーダー(捜索レーダー)の横にESSM(Evolved Sea Sparrow Missile、艦対空ミサイル = 発展型シースパロー)を誘導するためのより小型のXバンドレーダー(射撃指揮レーダー)が各1面ずつ追加装備されています。またFCS-3は対空捜索レーダーと対水上捜索レーダーとしての機能も有しています。
 
ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが FCS-3 多目的レーダー(写真:2012年6月3日撮影)
艦橋上部、白い大きめの四角がCバンドレーダー、小さめの四角がXバンドレーダーです。
ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが FCS-3 多目的レーダー
 
航空管制室上部のFCS-3 多目的レーダー
航空管制室上部のFCS-3 多目的レーダー
 
海上自衛隊の自衛艦に搭載されている射撃指揮装置
 

 
護衛艦 ひゅうが 艦橋構造物
艦橋FCS-3 多目的レーダーマスト航空管制室第1煙突第2煙突艦橋前部の甲板航空管制室後部の甲板艦橋と第1煙突の間
ページ先頭(ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが:FCS-3 多目的レーダー)へもどる。
Copyright © 2006-2021 Ikomaike TAKAOKA. All Rights Reserved.