京都嵯峨野：滝口寺 - いこまいけ高岡

滝口寺

　滝口寺（たきぐちでら）は、法然上人の弟子である良鎮上人が創建した往生院（現在の祇王寺）の子院で、三宝寺と称し、浄土宗に属していましたが明治時代初期の廃仏毀釈で廃寺となりました。かつて三宝寺には、滝口入道と横笛の悲恋物語が伝えられていたことから滝口寺とも呼ばれていました。近年、有志の手により庵室（本堂）が建てられ寺として再興されました。本堂には、三宝寺遺物である滝口入道と横笛の木像が安置されています。
　滝口入道は、名を斉藤時頼といい、宮中の警護に当たる滝口武者（滝口の武士、内裏の警護にあたっていた武士）でしたが、建礼門院の雑仕女（ぞうしめ、内裏や三位以上の貴族の家に仕える女性の召使い）・横笛を見染め恋に落ちました。しかし彼の父が身分違いを理由にその恋を許さず、斉藤時頼はわずか19歳にして往生院に入り出家しました。このことを聞き及び横笛が往生院を訪ねますが、滝口入道は修業の妨げになると横笛に会いませんでした。横笛は悲しみのあまり大堰川に身を投げたとも、奈良法華寺に出家したとも言われています。滝口入道は、後に、高野山清浄院に入り高野聖（高野山から各地に出向き、勧進と呼ばれる募金のために勧化・唱導・納骨などを行った僧）となり、平安時代末期の1184年（元暦元年）に紀伊勝浦での平維盛入水に立合っています。

滝口寺（写真：2011年11月9日撮影）、紅葉と本堂

滝口寺の見所

本堂	平家供養塔	小松堂
横笛歌石（三宝寺歌石）	新田義貞の首塚	勾当内侍の供養塔
拝観入口	寺務所

滝口寺地図（Map of Takiguchi-dera Temple, Sagano, Kyoto city, Japan）、滝口寺境内地図

地図データ　読み込み中 .....

この場所に京都市の嵯峨野にある滝口寺の地図が出ないときは、ご利用のブラウザのJavaScript設定を「許可」にすることで地図表示できる場合があります。

住所：〒616-8387 京都府京都市右京区嵯峨亀山町10-4

滝口寺と周辺の観光名所

滝口寺
祇王寺
檀林寺

想い出博物館

京都嵯峨野の観光名所
御髪神社、小倉池、常寂光寺、有智子内親王墓、落柿舎、去来翁の墓、二尊院、想い出博物館、厭離庵、慈眼堂、宝筐院、清涼寺、檀林寺、祇王寺、滝口寺、證安院、博物館さがの人形の家、後亀山天皇嵯峨小倉陵、八体地蔵尊、嵯峨鳥居本保存地区、化野念仏寺、大覚寺

ページ先頭（京都・嵯峨野：滝口寺）へもどる。