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飛鳥寺
飛鳥大仏
飛鳥大仏は、法興寺中金堂の本尊・釈迦三尊像の釈迦如来です。「日本書紀」の記事によれば、推古天皇13年(605年)に造り始められ翌14年(606年)完成し、作者は鞍作鳥(くらつくりのとり)と記されています。
当初は法隆寺の金堂に安置されている釈迦三尊像(国宝)と同様の三尊形式だったと考えられていますが現在では両脇侍像は失われ、釈迦像も鎌倉時代初期の1196年(建久7年)の落雷のための火災で甚大な損害を受けており当初の部分は、顔の上半分、左耳、右手の第2・3・4指に残るのみだといわれています。亀裂の入った部分を粘土で埋め紙を張って墨を塗った部分などがあり、大幅な補修が加えられていることは確かで当初部分がどの程度残存しているのか正確には判明していません。アーモンド形の眼の表現などは現存する他の飛鳥仏に共通する表現が見られます。体部のほとんどが後補と考えられますが、胸前に紐の結び目を表す服制は古様であり、当初の表現を踏襲している可能性もあります。
飛鳥大仏(写真:2009年10月25日撮影)
飛鳥大仏の写真
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