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長谷寺
長谷寺 本堂(観音堂)
本堂(観音堂)は、傾斜地の南側を正面として建てられ、京都市の清水寺 本堂や奈良市の東大寺・東大寺 二月堂と同じく懸造(かけづくり、舞台造)になっています。最初の本堂は、奈良時代に創建され、室町時代の1536年(天文5年)までに計7回焼失し、7回目の焼失後に、長谷寺の本尊である十一面観世音菩薩立像(国の重要文化財)が1538年(天正7年)に再興(現在の観音像、8代目)されました。本堂自体は、豊臣秀長の援助で再建に着手され、1588年(天正16年)に新しい本堂が落慶しました。なお現存する本堂は、この天正再興時のものではなく、その後さらに徳川家光の寄進より建て替えられたもの(1650年 = 慶安3年)です。この本堂は、近世前半の大規模本堂の代表作として、2004年(平成16年)12月10日に国宝に指定されました。
本堂内部は、本尊を安置する「正堂(しょうどう)」と参詣者の通路ともなっている「相の間」、参詣者が仏像を拝むための空間「礼堂(らいどう)」から構成されています。
本堂・正堂の内陣は、中央部を内内陣とし巨大な厨子となっており高さ10メートル以上(3丈3尺)の十一面観世音菩薩立像が安置されています。この十一面観世音菩薩立像は、右手に数珠とともに地蔵菩薩が持つような錫杖を持ち、左手に水瓶を持ち、方形の磐石の上に立つ姿です。伝承によれば、これは地蔵菩薩と同じく、自ら人間界に下りて衆生を救済して行脚する姿を表したものとされ、他の宗派(真言宗他派も含む)には見られない独特の形式となっています。この種の錫杖を持った十一面観音の形式は「長谷寺式十一面観音(長谷型観音)」と呼ばれています。十一面観音の両脇には脇仏として、向かって右側に難陀龍王立像(国の重要文化財、鎌倉時代)と向かって左側に雨宝童子立像(国の重要文化財、室町時代)が安置されています。
長谷寺 本堂(写真:2011年11月7日撮影)、本坊から見た本堂(正面)
東側から見た本堂(東面 = 左面)
本堂地図(Map of Hon-do Hall (Kannon-do Hall), Hase-dera Temple, Sakurai, Nara, Japan)
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本堂の礼堂舞台から見た長谷寺境内のパノラマ写真
長谷寺の本堂と周辺にある見所
長谷寺・本堂の写真
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