ビーチクラフト E33 練習機

　ビーチクラフト E33 練習機は、単発レシプロ軽飛行機で、アメリカ合衆国ではセスナ社と並ぶ軽飛行機メーカーのビーチクラフト社（現在のホーカー・ビーチクラフト社）が製造した傑作機です。構造上タフであり、優れた飛行性能で定評があり、ルフトハンザ航空などでエアラインパイロットを育てる訓練機として長年使用されました。日本でも運輸省（現在の国土交通省）の航空大学校の訓練機として1969年（昭和44年）から1993年（平成5年）まで22機が使用され、1機も失われていません。現在は、F33Aのみが生産されています。
　石川県立航空プラザに展示されているビーチクラフト E33 練習機の機体は、1968年（昭和43年）9月11日に製造され、航空大学校で1969年（昭和44年）2月から操縦訓練に使用され、1992年（平成4年）10月28日のフライトを最後に除籍となり、同年（1992年）12月11日に石川県へ売却され、1995年（平成7年）10月に展示機として石川県立航空プラザへ搬入されました。

ビーチクラフト E33 練習機（写真：2013年10月4日撮影）

ビーチクラフト E33 練習機諸元

名称：E33
愛称：ボナンザ
種別：練習機
初飛行：1945年12月22日
乗員：1名
乗客・搭乗者：4名
最大速度：298km/h
失速速度：100km/h
上昇限度：5,337m
最大上昇率：283m/分

航続距離：1,416m
離陸滑走距離：491m
着陸滑走距離：315m
全幅：10.0m
全長：7.6m
全高：2.5m
自重：878kg
エンジン：コンチネンタルIO-470-K (225hp) × 1基
最大離陸重量：1,383kg

ビーチクラフト E33 練習機詳細写真

機体正面	機体左面
機首	プロペラ

石川県立航空プラザに展示されている機体
F-104J 要撃戦闘機、 T-2 高等練習機、 T-33A ジェット練習機、 KM-2 初等練習機、 T-3 初等練習機、 E33 練習機、 HSS-2B 対潜ヘリ、 OH-6J 観測ヘリ、 TH-55J 練習ヘリ

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