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対潜哨戒ヘリコプター HSS-2B(ちどり)


 対潜哨戒ヘリコプター HSS-2Bは、アメリカ合衆国のシコルスキー・エアクラフト社が開発(1959年3月11日初飛行)・製造した双発タービンエンジンの大型ヘリコプター(航空母艦搭載用対潜ヘリコプター、シコルスキー S-61)を、日本の三菱重工業が海上自衛隊向けの対潜哨戒機 HSS-2としてライセンス生産した対潜哨戒ヘリコプターです。海上自衛隊では「ちどり」の名称で呼ばれていました。全天候飛行能力があり、海中に潜む潜水艦の捜索と掃討を行うことが出来ます。主回転翼(メインローター)は全関節式で、艦船への収容が容易になるように自動折り畳み式になっており、尾部も折り畳むことができます。水陸両用のため着水も出来るように胴体は艇体構造になっています。
 海上自衛隊では、対潜哨戒および救難・輸送用ヘリコプターとして、1963年(昭和38年)に始めてHSS-2が納入(合計 55機)され、エンジンのパワーアップと電子機器を改良装備した HSS-2Aが1974年(昭和49年)から 28機、HSS-2を全面的に近代化改修したHSS-2Bが1979年(昭和54年)から 84機導入されました。なお、1991年(平成3年)から後継機としてシコルスキー社のSH-60J シーホーク(S-70/H-60)の導入が始まり、後に艦載機はSH-60Jに完全に置き換えられ、残るHSS-2は沿岸哨戒に移されましたが、2003年(平成15年)に全機が退役しました。
 石川県立航空プラザの屋外展示されているこの対潜哨戒ヘリコプター HSS-2Bは、1983年(昭和58年)3月に三菱重工業において製造され、1995年(平成7年)7月に海上自衛隊の館山航空基地を最後に用途廃止(除籍)となった機体です。
 
対潜哨戒ヘリコプター HSS-2B(写真:2013年10月4日撮影)
対潜哨戒ヘリコプター HSS-2B
 
対潜哨戒ヘリコプター HSS-2B 諸元
名称:HSS-2B
種別:対潜哨戒ヘリコプター(哨戒機)
初飛行:1959年3月11日
乗員:4名+2名
最大速度:261km/H
実用上昇限度:3,444m
ホバリング限界(IGE)高度:2,500m
航続距離:983km
主回転翼直径:18.9m
胴体全長:17.4m
胴体全幅:4.9m
全高:5.2m
自重:6,010kg
最大離陸重量:9,635kg
エンジン:石川島播磨重工業 T58-IHI-10M2 (1500shp) × 2基
 
対潜哨戒ヘリコプター HSS-2Bの詳細写真
機体正面
機体正面
機体左面
機体左面
機体左面後方
機体左面後方
機体右面後方
機体右面後方
 

 
石川県立航空プラザに展示されている機体
F-104J 要撃戦闘機T-2 高等練習機T-33A ジェット練習機KM-2 初等練習機T-3 初等練習機E33 練習機HSS-2B 対潜ヘリOH-6J 観測ヘリTH-55J 練習ヘリ
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