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明日香村
鬼の俎
鬼の俎(まな板)は、封土を失った古墳の石室の一部(鬼の俎はその底板)と考えられています。元は、花崗岩の巨石を精巧に加工した底板(現在の鬼の俎)・蓋石(現在の鬼の雪隠)・扉石の3個を組み合わせたものだったようです。現在は、底板と蓋石だけが分離して残っています。646年(大化2年)の薄葬令(はくそうれい)の規制にあわせたサイズで造られています。陪塚(ばいちょう)であったと考えられており、宮内庁から陵墓参考地に指定されています。飛鳥ではこの地域を「霧が峰」と呼び、鬼が住み通行人に霧を降らせ、迷ったところを捕まえて鬼の俎の上で料理し、鬼の雪隠で用を足したとの伝説が残されています。遊歩道を挟んで南側の山裾に鬼の雪隠があります。
鬼の俎の大きさは、長さ約4.5メートル、幅約2.7メートル、厚さ約1メートルです。俎には、多数の穴が開けられており、割り取ろうとした形跡が残されています。これは高取城建設の際に、石垣の石材として利用しようとしたためと考えられています。
鬼の俎(写真:2009年10月25日撮影)
鬼の俎 地図(Map of Oni no manaita)
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場所:奈良県高市郡明日香村平田
- 鬼の俎
- 鬼の雪隠
- 天武天皇・持統天皇陵
石室想像図(明日香村・飛鳥保存財団設置の現地説明板より)
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