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明日香村
橘寺
橘寺(たちばなでら)は、天台宗の寺院で、正式名称は「仏頭山 上宮皇院 菩提寺」、本尊は「聖徳太子・如意輪観音」です。創建年代は明らかではありませんが、聖徳太子伝暦によれば聖徳太子がこの地で、勝鬘経(しょうまんきょう、仏教における大乗経典のひとつで大乗仏教の理想を説く内容)を講ぜられたときに千仏頭現出や蓮華降零などの瑞祥(ずいしょう)があり、それによって仏堂を建立したと記されており、太子建立の七ヶ寺(法隆寺、中宮寺、法起寺、橘寺、四天王寺、広隆寺、葛城寺)の一つと伝えられています。聖徳太子は、橘寺近くの欽明天皇の別宮「橘島宮」で生まれ、子供時代を過ごしたと伝えられています。発掘調査で出土した瓦の文様から、7世紀前半には小規模なお堂(金堂?)が建てられ、7世紀後半には大規模な伽藍が整備されたことが判明しています。
橘寺の発掘調査では、伽藍は四天王寺式伽藍配置となっており、当時の寺院は南向きのものが多い中、橘寺は東向きの珍しい配置で、中門・塔・金堂・講堂が一直線に東から西へ並んでいたことが確認されています。また、塔心礎の柱穴は、心柱の三方に添え木を当てる特殊な形式で法隆寺若草伽藍の心礎と似た構造になっています。
飛鳥地方に点在する石造物の一つである二面石が、橘寺境内の本堂南側にあります。
橘寺(写真:2009年10月25日撮影)
橘寺 地図(Map of Tachibana-dera Temple)、橘寺 境内地図
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住所:奈良県高市郡明日香村橘532
- 橘寺
- 岡橋本バス停
- 川原バス停
- 川原寺跡
- 明日香村健康福祉センター たちばな(日帰り温泉)
- 定林寺跡
- 亀石
- 犬養万葉記念館(南都明日香ふれあいセンター)
橘寺 交通アクセス
- 近鉄橿原神宮駅下車し、岡寺前行バスに乗車(約10分)し、岡橋本バス停で下車し徒歩3分
- 近鉄吉野線飛鳥駅で下車し、橘寺まで徒歩30分
拝観案内
- 拝観時間:朝9時から16時半まで
- 拝観料(2009年10月現在):大人 350円
- 春・秋の特定期間に聖倉殿(収蔵庫)の特別公開あり
橘寺の文化財
- 国の重要文化財
- 木造 伝日羅立像:貞観時代(859年~877年)、収蔵庫(聖倉殿)に安置
- 木造聖徳太子坐像:聖徳太子35歳の像、聖徳太子勝鬘経講讃像、鎌倉時代、太子堂に安置
- 木造如意輪観音坐像:藤原時代、観音堂に安置
- 木造地蔵菩薩立像:鎌倉時代、収蔵庫(聖倉殿)に安置
- 絹本著色 聖徳太子絵伝(八幅):室町時代、国立奈良博物館に寄託
- 橘寺型石灯籠:南北朝時代、収蔵庫(聖倉殿)に保管
- だ太鼓の縁:鎌倉時代、収蔵庫(聖倉殿)に保管
- 国の史跡
- 奈良県重要文化財
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