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明日香村
酒船石
酒船石(さかふねいし)は、飛鳥地方に数多く残る謎の石造物の一つです。大きさは、長さ5.5メートル、幅2.3メートル、厚さ約1メートルあります。1927年(昭和2年)4月8日に国の史跡に指定されています。北側および南側の一部が欠損しており、石割の工具跡が見られることから中世に割られて運び出されたと考えられています。一般的には、高取城の築城の際に石垣用の石材として利用されたと言われています。
酒船石の上面には、円や楕円の浅いくぼみがあり、それらを細い溝で繋いでいます。酒船石の利用目的は定かではありませんが、酒を搾る槽、油や薬を作るための道具ともいわれてきました。近年、酒船石の東40メートルのやや高い場所で、酒船石へ水を引くための土管や石樋が発見されたことから、庭園施設だったとの説も出ています。また小高い丘の上にあり、溝の角度が夏と冬の日の入りの角度(約30度)に一致するため天文観測用施設との考えも一部にあります。
1992年(平成4年)に酒船石の北の斜面で石垣が発見され、次いで2000年(平成12年)には酒船石のある丘の裾で亀形石造物と小判形石造物が発見されました。その後、公園として整備され「酒船石遺跡」と名付けられました。
酒船石(写真:2009年10月25日撮影)、南側から見た酒船石
酒船石の上面
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石割の跡(矢)
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北側から見た酒船石
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北側の水溜り
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酒船石 地図(Map of Sakafune-ishi Stone)
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場所:奈良県高市郡明日香村岡
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