いこまいけ高岡 / 奈良編
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豊浦寺跡


 豊浦寺(とゆらじ)は、603年に推古天皇が豊浦宮から小墾田宮に遷り、豊浦宮は曽我氏が賜り跡地に創建されたとされる寺院です。近年の発掘調査では、寺院遺構に先行する建物跡が発見され、この説を裏付けています。また、欽明天皇13年(552年)に百済の聖明王が朝廷に献上した金銅釈迦仏(日本へ始めて渡来した仏像)を蘇我稲目(そが の いなめ)が賜り、向原の家を浄めて寺としたのが始まりともされ、飛鳥寺と並び日本初の寺といえます。しかしながら、その後に疫病が流行し、災いは仏教崇拝によるものとされ、物部氏の手により仏像は難波の堀江に捨てられ、寺は焼却され廃寺となりました。
 豊浦寺跡とされる明日香村豊浦の向原寺一体には豊浦寺のものと推定される礎石が残り、1957年(昭和32年)以来数度の発掘調査により、豊浦寺の遺構が確認されています。1985年(昭和60年)、向原寺庫裏の改築に伴い発掘を行ったところ、7世紀前半に建立された豊浦寺の講堂と推定される瓦葺き礎石建物跡が見つかりました。更にその下層から石敷きを伴う掘立柱建物跡が見つかりました。この掘立柱建物跡は南北 三間(約5.5メートル)、東西 三間あり、高床張りと推定されています。飛鳥の宮殿は、建物の回りに河原石を敷いて舗装するのが特徴とされ、この遺構が豊浦宮の宮殿遺構と考えられています。
 
豊浦寺跡にある向原寺(写真:2009年10月25日撮影)
豊浦寺跡
 
豊浦寺跡 地図(Map of Site of Toyura-ji Temple)
 
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場所:奈良県高市郡明日香村大字豊浦
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