いこまいけ高岡 / 奈良編
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薬師寺 東院堂


 東院堂(国宝:1961年(昭和36年)4月27日指定)は、境内東側、回廊の外に建っています。元明天皇の冥福を祈るために皇女の吉備内親王(きびのないしんのう)が養老年間(717年から724年)に発願建立した東禅院が前身です。創建時は、現在の観音池に南面し建てられました。973年(天禄4年)に火災で焼失し、現存する東院堂の建物は鎌倉時代後期の1285年(弘安8年)に現在の場所に建築(桁行七間、梁間四間、一重、入母屋造、本瓦葺)されました。奈良時代の古い平面構造が取り入れられていますが、建築様式的には鎌倉時代の特徴がよくみら、鎌倉時代仏堂の優れた建築物の一つです。東院堂の堂内にある厨子に本尊・聖観音立像を安置しています。また、聖観音菩薩像の四隅には四天王像(鎌倉時代)が安置されています。
 
薬師寺 東院堂(写真は2008年11月10日撮影)
薬師寺 東院堂
 
薬師寺 東院堂 地図(中央のポインターの場所が東院堂です)
 
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聖観音菩薩像の写真  聖観音菩薩像(銅造観音菩薩立像、国宝)は、東院堂本尊です。像高約189センチメートルの背の高い仏像で、金堂薬師三尊像と同じく、奈良時代の金銅仏の代表作の1つです。像の容姿は、若々しさの中に漂う気品と端麗さが特徴で、「祈りが昇華する崇高な姿」として知られています。肩の辺りまで垂れ下がる髪、二重の首飾り、透き通るような衣服、繊細で動きのある美しい指、直立不動の直線的な姿は、奈良時代に中国(唐代初期)を通って流れてきたインド・グプタ朝の影響を受けているとされています。
 

 
薬師寺の伽藍と見所
南門東院堂東塔西塔金堂大講堂玄奘塔大唐西域壁画殿休岡八幡宮境内地図
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