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薬師寺
薬師寺 東塔
東塔(国宝:1951年(昭和26年)6月9日指定)は、薬師寺に残る建築のうち、奈良時代(天平年間)にさかのぼる唯一の建物(三間三重塔婆、毎重もこし付、本瓦葺)です。明治時代に薬師寺を訪れたアーネスト・フェノロサ(アメリカ人の東洋美術史家・哲学者、お雇い外国人)は、東塔を「凍れる音楽」と表現したことで知られています。相輪を含んだ高さは、34.1メートルあります。屋根の出が6か所にあり、一見すると「六重の塔」にも見えますが、下から1・3・5番目の屋根は「裳階(もこし)」であり、構造的には「三重塔」です。この様な構造は、仏塔建築としては他に類例のない意匠となっています。塔の上部にある相輪の先端部にある4枚の青銅製・水煙(すいえん)には飛天像(24体)が透かし彫りされており、奈良時代の高い工芸技術を現代に伝えています。相輪の中心部の柱の最下部には「東塔檫銘(とうとうさつめい)」と称される銘文が刻まれており、薬師寺の創建と本尊造立の趣旨が漢文で記されています。塔の建築年代については、飛鳥の本薬師寺から移築されたとする説と、平城京で新たに建てられたとする説とがありますが、「扶桑略記」の記述のとおり、730年(天平2年)に平城京にて新築されたとする説が有力です。当初、東塔と西塔の初層内部には釈迦八相(釈迦の生涯の8つの主要な出来事)を表した塑像群(東塔には前半の四相)が安置されていましたが、破損のため室町時代に取り払われ、塑像の断片や木心が別の場所に保管されるのみです。現在の初層には、木造の仏壇があり、四隅には平安時代の四天王像が安置されています。また、1992年(平成4年)に大川逞一仏師による「釈迦苦行像」が奉安されました。
薬師寺 東塔(写真は2008年11月10日撮影)、大きな写真
薬師寺 東塔 地図(中央のポインターの場所が東塔です)
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