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般若寺
般若寺 経蔵
経蔵(きょうぞう)は、一切経(大蔵経)を収納するためのお堂(切妻造り本瓦葺き)で、国の重要文化財に指定されています。この建物は、鎌倉再興期の建立とみられる建築当初は土間の前面開放の形式で建てられ当初の使用目的が不明ですが、鎌倉時代末期に経蔵に改築され現在に至っています。収蔵されているお経は、中国で南宋から元の時代に大普寧寺で改版された「元版一切経(5500巻)」で800巻余りがこの般若寺に現存しています。般若寺の一切経は、毎年4月25日に行われる「文殊会式」で一週間かけて「一切経転読供養」が営まれ減罪生善のご利益を授けています。
「太平記」には、「元弘の乱」の時に後醍醐天皇の皇子・大塔宮護良親王が南都において倒幕活動を行い、幕府側の探索にあい、般若寺にかくまわれた際にこの経蔵にあった大般若経の入れられていた唐櫃に隠れ難を逃れたと記されています。
経蔵の本尊は、佐保路にあった旧超昇寺(明治時代初期の廃仏毀釈により廃寺)の脇仏であった室町時代に製作された十一面観世音菩薩です。
般若寺 経蔵(写真:2011年11月8日撮影)
経蔵側面(南面)
経蔵地図(Map of Kyōzō, Hannya-ji Temple, Nara City, Nara Prefecture, Japan)
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経蔵と周辺にある見所
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