いこまいけ高岡 / 奈良編
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般若寺 十三重石塔


 奈良時代に平城京の鬼門鎮護のために聖武天皇が大般若経を地中に納め塔を建てたのが般若寺の伽藍建立の始まりとされています。現在般若寺の境内に建つ国の重要文化財に指定されている十三重石塔(じゅうさんじゅうせいきとう、十三重石寶塔)は、鎌倉時代に行われた東大寺の復興のために南宋から渡来した石工・伊行末(いぎょうまつ、いのゆきすえ)が鎌倉時代中期の1253年(建長5年)頃に建立したもので(発願者は「大善巧(だいぜんこう)の人」)、花崗岩製、総高 14.2メートル、基壇一辺 12.3メートルとなっています。初重軸石の4方には四方仏「阿弥陀如来(西方)」「釈迦如来(南方)」「薬師如来(東方)」「弥勒菩薩(北方)」が線刻されています。鎌倉時代に十三重石塔を完成させ多くの伽藍を再建したのが、般若寺中興願主上人と呼ばれる「観良坊 良慧(かんりょうぼう りょうけい)」です。日本の代表的な石塔の一つに数えられています。なお塔上部の相輪は昭和の大修理の際に製作されたものです。笠部分と色が明らかに異なり白っぽいので新しいことが一目でわかります。
 この十三重石塔は、鎌倉時代の建立以降に幾たびかの大地震や兵火や明治時代初期の廃仏毀釈により災いに遭遇しましたが現在まで残りました。1964年(昭和39年)に解体を含めた大修理が行われ、塔内から白鳳金銅阿弥陀仏とその胎内仏が発見されました。これらの仏像は毎年秋に本堂裏にある宝蔵堂で特別公開されています。
 
般若寺 十三重石塔(写真:2011年11月8日撮影)
般若寺 十三重石塔
 
境内外から見た十三重石塔
境内外から見た十三重石塔
 
十三重石塔地図(Map of Thirty stone tower, Hannya-ji Temple, Nara City, Japan)
 
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十三重石塔と周辺にある見所
  1. 十三重石塔
  2. 相輪
  3. 経蔵:国の重要文化財
  4. 笠塔婆:国の重要文化財
  1. 笠塔婆支え金具
  2. 石灯籠
  3. 本堂:奈良県指定文化財
  4. 鐘楼
  1. まかばら石
  2. 楼門:国宝
般若寺・十三重石塔の写真
十三重石塔と本堂
十三重石塔と本堂
阿弥陀如来 西方
阿弥陀如来 西方
釈迦如来 南方
釈迦如来 南方
薬師如来 東方
薬師如来 東方
弥勒菩薩 北方
弥勒菩薩 北方
 

 
般若寺の伽藍と見所
楼門十三重石塔相輪経蔵笠塔婆本堂鐘楼鎮守社宝蔵堂三十三所観音石像まかばら石石灯籠笠塔婆支え金具踏み蓮華石観良上人 追慕塔平和の塔境内地図
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