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西金堂
海龍王寺 五重小塔
海龍王寺の五重小塔(ごじゅうのしょうとう)は、西金堂の堂内に安置されています。海龍王寺創建当初から西金堂に安置されていました。相輪を含めた総高さ4.01メートル(相輪を除く高さは2.85メートル)です。奈良市街にある元興寺(極楽坊)の五重小塔が内部構造を省略せず一つずつの部材を組み上げて造られているのに対し、海龍王寺の五重小塔は箱状の構造物を積み上げ、組物などの細かい部材は外側から貼り付けたものとなっています。海龍王寺の五重小塔は、様式的には元興寺五重小塔より古い8世紀前半頃のもので、細部様式が薬師寺 東塔(三重塔)に類似しており、現存数の少ない奈良時代建築の様式を知るうえで重要なことから、国宝に指定されています。
この五重小塔の初重には扉や壁がありません。初層と二層目の間には組み入れの格天井を張っていますが、それ以外の設備は何もなく、当初どのような用途に使われたものかは不明です。木箱入り法華経2巻は塔内に安置されていたものですが、後代の鎌倉時代のものです。この塔は小さいながらも「模型」ではなく、正式の「塔」として造られ、西金堂はその覆屋として建てられたものだとする説もあります。基壇には永仁2年(1297年)の銘がり、その頃修理が行われたと推定されます。なお相輪は、1906年(明治39年)の補作で、当初の形は不明です。
海龍王寺 五重小塔(写真:2009年10月26日撮影)
海龍王寺 五重小塔 地図(Map of Nishi-kon-do, Kairyuo-ji Temple)、オレンジ色マーカーが五重小塔の安置される場所(西金堂)です。
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海龍王寺の五重小塔と他の伽藍
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