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八坂の塔
八坂の塔（やさか の とう）は、臨済宗建仁寺派に属する霊応山 法観寺にある五重塔です。寺伝によれば法観寺は、聖徳太子が如意輪観音の夢にお告げにより建立したのが始まりとされています。往時は、延喜式七ヶ寺に一つに数えられるほど隆盛を極めましたが、現在の法観寺の伽藍は、八坂の塔の他に太子堂と薬師堂のみとなっています。寺宝としては、紙本着色八坂塔絵図（国の重要文化財、塔を中心に当時の社寺を描いたもの）のほか、足利義教画像、法観雑記などがあります。
この八坂の塔は、本瓦葺き五層、6メートル四方、高さ46メートルの和様の塔です。白鳳時代の建築様式とされています。創建以来度々火災で焼失してますが、その都度再建され、現在の塔は1440年（永享12年）に室町幕府第6代将軍の足利義教（あしかが よしのり）によって再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。初層内部には、本尊 大日如来を中心とした五智如来像（大日如来・釈迦如来・阿閦如来・宝生如来・阿弥陀如来）が安置され、須弥壇の下には古い松香石製の大きな心礎石があり、中央には舎利容器を納める三重の凹穴が残されています。普段は非公開です。夜間にはライトアップが行われています。
八坂の塔（写真：2009年10月27日撮影）
高台寺付近から見た夜の八坂の塔
八坂の塔 地図（Map of Yasaka-no-to Pagoda, Hokan-ji Temple, Kyoto）
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住所：京都府京都市東山区清水八坂上町388（法観寺の境内）
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