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芦峅寺
善道坊
善道坊(ぜんどうぼう)は、芦峅寺に残る数少ない宿坊建築「坊造り」という建築様式の貴重な建物で、富山県立博物館の遊界ゾーンにありますなお東隣には、国指定重要文化財 旧嶋家住宅があります。
この善道坊の建物の大きさは、建築面積が約42坪(約138.8平方メートル)、間口が7間、奥行きが5間半となっています。忠実な坊造り様式建築となっており、中心部は須弥壇などの宗教的施設、向かって左側が家人の日常生活の間、右側が接客の間で立山登拝の参詣者の宿泊に利用される正面に向かって3列6室の構造で、左側には更に土間と水屋(台所)が設けられています。建築構造は、屋根は表側に本数を多く入れた垂木(繁垂木)と屋根の傾斜に合わせて渡した梁(登り梁)が特徴となっています。また表側の柱頭には三方に肘木を出して桁を受ける三斗、正面上には虹梁があり、宗教建築である坊造り特有の意匠を持っているものの、全体的には素朴な農家風のものです。善道坊はこれまで3度にわたり改築されていますが、江戸時代の創建当時の建築様式をよく残しています。
善道坊(写真:2011年9月24日撮影)
善道坊の正面右側
須弥壇
善道坊 地図
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