いこまいけ高岡、立山
いこまいけ高岡 > 立山 > ハイキングと登山 > 剱岳登山 > 別山尾根ルート

2014年7月28日 剱岳登山


 今回で3回目(3年連続)の剱岳登山です。初めてと2回目の時は雷鳥沢キャンプ場からのピストンだったのですが、時間がかかる上に、行きと帰りの雷鳥坂の急坂を通るのはかなり堪えるものでした。予定はとしては、3泊4日とし、初日に室堂から剣沢キャンプ場、2日目に剱岳登山、3日目は予備日(剣沢雪渓を見物、雷鳥沢キャンプ場へ移動)、4日目は室堂散策し帰宅と考えていました。今回の剱岳登山では、D3300というニコンの一眼レフで写真を撮ります。登山用に購入した一眼で、ボディーとレンズの重量は655グラムと軽量級、チェストハーネスを使い、カメラバッグを胸元に括り付け、カメラを簡単に取り出せます。趣味の鎖場撮影に威力を発揮しそうです。ただし、防水性能は無いです。
 と言うことで、今回は剣沢キャンプ場を基点に剱岳への登山とすることにしました。といえば簡単なのですが、テントと食料一式を入れた15kg以上あるザックを担いで雷鳥坂を登るのはキツソウデス。なので、雷鳥坂を迂回するため、雷鳥沢から新室堂乗越へ登り、稜線へ出て、別山乗越へ向かうことにしました。まぁ、雷鳥坂に較べれば、傾斜は緩かったのですが、体力不足の私は、この区間だけで2時間半かかりました。
 7月26日に立山駅側(富山県側)から立山室堂に入りました。室堂ターミナルを9時頃に出発、いつもなら常宿としている雷鳥沢キャンプ場到着は10時20分でした。みどりが池で定点撮影を行った時間ロスもありますが、やはりザックの重みが堪えます。って、いつもここまでは荷物を背負って来ているのでした。疲れたので雷鳥沢キャンプ場で5分休憩、実は迷ったのです「いつものようにここでテントを張ろうか」と・・・。そんなことをしたら過去2回と同じ剱岳登山となるし、行程がキツイじゃないかと、心を鬼にして剣沢キャンプ場まで荷物を背負って登る事にしました。かなり、頑張りました。途中で雷鳥を遠目に見ました。新室堂乗越から別山乗越への稜線からは、期待に反して剱岳は眺められませんでした。別山乗越から剣沢キャンプ場へは下りなのですが、ガレ場が数箇所あり多少歩き難かったです。キャンプ場の手前では、雪渓歩きもありました。ようやく雷鳥沢キャンプ場に到着したのは14時(室堂ターミナルから剣沢キャンプ場まで5時間!)でした。
 
剱岳と剣沢キャンプ場(写真:2014年7月26日13時49分撮影)
剱岳と剣沢キャンプ場
 
昼過ぎには剱岳にガスがかかり、夏場のことなので、後はずっとガスかと思っていたら、剣沢キャンプ場に到着する頃には、いい感じに晴れてきました。気分良く、テントを設営し、管理棟へ行き利用料の1000円を支払いました(一泊だけなら500円、それ以上は1000円、2014年現在)。16時に米を研ぎ、17時にはカレーライスを食べました。その後は、ボッ~と時間を過ごす。日の入りまで、綺麗な剱岳が見られました。夕焼けはイマイチ、剣岳も赤く染まることはありませんでした。19時には就寝です。その夜は、グッスリ、といきたかったのですが、強烈に風が強く、テントがグワングワン揺れて、とてもじゃないが安眠からは程遠かったです。
 
 7月27日、周りのテントは2時くらいからゴソゴソ、さすが剣沢キャンプ場は本格登山が多いなと思いながら、私は4時起床、外は霧がかかりっています。ネコマンマの朝ごはんを食べて、霧の晴れるのを待ちました。隣のテントの人と仲良くなり、漸く行けるかなって感じになったので、6時頃に二人で出発。管理棟の前を通ると「何処へ行かれる」って聞かれる。「剱」って応えると、「天気予報見てますか?」って叱責調で言われました。よく聞いてみると「これから30分後に雨が降りだし、2時間ほど強烈な雨になる」とのことです。素直に助言を聞いて、テントへ引き返しました。テントへ戻り、風雨に耐えられるように張り綱やテント周辺を補強しました。30分もしないうちに、小雨が降りだし、テントの中でシュラフに潜り込み朝寝。7時前には、強烈な雨が降りだし、寝てる状況ではなくなり、インナーテントをタオルで拭いたり、前室に川が流れ出したので溝を掘って対策・・・。結局、雨が小降りになったのは10時半くらいでした。この日は、1日テント場で停滞となりました。昼ごはんは、近場の剣沢小屋へ行き、カップヌードルを食べ、お土産に缶ビールを買ってテントでゴックン。
 
 7月28日、風も無く、比較的良く眠ることが出来ました。ただし、隣に大きなテントが建てられ、2時半くらいから活動を始めたので、迷惑でした。本日も4時に起きました。天気は晴れのようです。昨日一緒に登ろうとした隣の人は、既に準備万端で、早々に剱岳へ向かって行きました。私は5時4分に出発。管理棟前からガレた登山道を下り、雪渓に入り、剣沢小屋の横を抜けます。そして、幾つかの雪渓を下り、5時33分に剣山荘に到着しました。7月下旬とは言え、朝の雪渓は所々凍っていました。東に目を向けると、後立山連峰に昇ったばかりの朝日が輝いていました。いい天気になりそうです。
キャンプ場から見た早朝の剱岳
キャンプ場から見た早朝の剱岳
剣沢小屋横の分岐点
剣沢小屋横の分岐点
雪渓に切られた登山道
雪渓に切られた登山道
朝だよ~、後立山に朝日と雲海
朝だよ~、後立山に朝日と雲海
剣山荘の近くの池に映る前剱
剣山荘の近くの池に映る前剱
剣山荘
剣山荘
 
 剣山荘で息を整え、チョビット休憩、靴の紐を締め直して、5時41分に剣山荘を出発。ここからは、日本百名山登山中の方(60代くらい?)と一緒になりました。現在50座ほど制覇し、今回は山仲間とみくりが池温泉に宿泊とのことです。朝の3時にみくりが池温泉を出発し剱岳へピストンし、15時くらいに戻りたいとのことでした。翌日は雄山に登り、2座クリアだそうです、恐るべき体力、頑張ってください。ペチャクチャと話ながら、5時53分に1番目鎖場を通過。ここは鎖場と言っても、大したことは無いのですが、行きは足慣らし、下山時は疲れているので若しもの時の安全を考えての鎖場です。5時58分にくろゆりのコルからの登山道と合流する場所を通り、6時ジャストに2番目鎖場でした。2番目鎖場の場所は標高 2580mほどですが、出発した剣沢キャンプ場が結構な下界に見えました。
 最初の休憩ポイントとなる一服剱(標高 2618m)に到着したのは、6時06分でした。晴れているので360度のパノラマです。正面には、圧倒する迫力の前剱、この坂を登るンだねと毎回息を呑みます。なお前剱が大き過ぎて、剱岳山頂は見られません。東へ目をやると、後立山連峰五竜岳鹿島槍ヶ岳などが眺められます。振り返れば、別山剱御前が後方にひかえていました。
1番目鎖場
1番目鎖場
2番目鎖場
2番目鎖場
一服剱から見た前剱
一服剱から見た前剱
一服剱から後立山連峰
一服剱から後立山連峰
標高 2618mの一服剱から標高差 40メートル弱下り(もったいない)、6時16分に武蔵のコル(標高 2570m)へ、この場所は「コル(鞍部)」なので、東と西がよく見えます。東の谷は「武蔵谷」、西の谷は「東大谷の中俣」です。武蔵のコルからガレ場が続き、前剱大岩のある3番目鎖場(標高 約2750m)に着いたのは6時43分でした。次は、4番目鎖場(標高 約2760m)で、この鎖場を通過したのは6時53分です。見上げると近い場所に前剱が見え、前剱の頂に登山者が立っているのが肉眼でも確認できます。
3番目鎖場「前剱大岩」
3番目鎖場「前剱大岩」
4番目鎖場
4番目鎖場
 前剱に到着したのは7時03分でした。剣沢キャンプ場を出てから2時間経過しています。ここで大休憩としました。今日は晴れているので周囲の山々の展望が最高です。もちろん剱岳の山頂も見えていました。
 
前剱から眺めた剱岳と源次郎尾根(写真:2014年7月28日7時04分撮影)
前剱から眺めた剱岳と源次郎尾根
 別山尾根ルートで最初の本格的な鎖場である5番目鎖場を通過したのは7時18分です。初めて剱岳に登った時はかなりビビッタ鎖場ですが、3回目ともなると楽勝でした。とはいえ、あの鉄の橋は3回目でも苦手です。そして、7時26分に6番目鎖場を通過しました。
5番目鎖場
5番目鎖場
6番目鎖場
6番目鎖場
岩の間に大日連山?
岩の間に大日連山?
ケルンのある場所
ケルンのある場所(標高 約2815m)
 私が最も恐れる7番目鎖場(平蔵の頭)に到着したのは7時52分です。晴れて岩も乾いているので、まぁ大丈夫ですが、結構な高低差のある滑りやすい岩場の鎖場です。もし、岩が濡れているとか天候が悪くなりそうならこの場所で引き返したほうが良いです。7番目鎖場を下ると、剱岳登山の難所「カニのタテバイ」を正面に見ることが出来ます。渋滞していました。8時04分に8番目鎖場を登り、その鎖場から直ぐの場所が平蔵のコルです。平蔵のコルから右手に行くとカニのタテバイ(9番目鎖場)があります。左手に行くと下山時のルートなのですが、トイレがあるので、取り合えず左へ行きトイレを済ませます。なお山のトイレなので、衛生的ではありません。で、もとの場所に戻り、雪渓脇の細い場所を進み、カニのタテバイへの取り付き点へ行きます。先ほどは渋滞していたのですが、誰もいないので、スムーズに登ります。8時18分にカニのタテバイへの取り付き点に着いて、写真を撮って大きな岩を登り、登り切ると、岩肌をトラバースする横方向の鎖があり、その先にちょっと広い場所があり、そこで休憩。次に登ってくる登山者の写真を撮ったり、今来た平蔵の頭などの岩稜帯や更に南に見える大日連山や薬師岳などの遠景を堪能しました。この場所から、ゴツゴツした岩肌をよじ登ると、再び鎖場があり、これがカニのタテバイ後半の鎖場です。
剣沢から見た平蔵の頭(7番目鎖場)
剣沢から見た平蔵の頭(7番目鎖場)
7番目鎖場の先にある「獅子岩」
7番目鎖場の先にある「獅子岩」
8番目鎖場
8番目鎖場
平蔵のコルにあるトイレ
平蔵のコルにあるトイレ
カニのタテバイ(9番目鎖場)
カニのタテバイ(9番目鎖場)
振り返って見た、今来た岩稜帯
振り返って見た、今来た岩稜帯
 カニのタテバイを抜けると、山頂まではあと30分ほどです。鎖場はもうありません。たまに急な岩場をよじ登ったり、ガレた場所がありますが、普通の登山(慣れた人ならガレ場の多いハイキング)となります。
ツアー集団を通過待ち
ツアー集団を通過待ち
振り返ると、遥か彼方に薬師岳
振り返ると、遥か彼方に薬師岳
 途中で一緒になった人に「カニのタテバイを過ぎれば、ハイキングだよ」と言ったものの、「ちょっとキツイね、ごめんなさい」などと誤りながら、剱岳山頂に到着したのは9時ちょうどでした。山頂は南北に細長く、岩がゴロゴロした場所です。2012年に初めて登った時には祠がありましたが、昨年(2013年)に無くなっており、今年(2014年)も再建されていませんでした。下記の記念写真、私の足元にある「剱岳 標高 2999m」と彫られた板は、新調?され真新しかったです。なお古いバージョンもその横にありました。
 今年も山頂は多くの登山者で賑わっていました。過去二回と異なるのはヘルメット着用者が増加していました。全登山者の半分以上(多分6割ほど)が着用していました。とか言いながら、私もファッション的に今年3月にモンベルのアルパインヘルメットを購入し、今回の剱岳登山で着用しました。落石には遭遇しませんでしたが(元々落石に耐えるようなヘルメットではなく、せいぜいピンポン球くらいの小石)、岩肌や鎖場の鎖に度々頭をぶつけましたが、ヘルメットのおかげで痛くありませんでした。9時過ぎですが、既にガスが出始め、今年も遠くの山並を展望できませんでした。残念・・・。
剱岳山頂で記念撮影
剱岳山頂で記念撮影
三等三角点「剱岳」
三等三角点「剱岳」
北方稜線
北方稜線
源次郎尾根
源次郎尾根
 写真をパシャパシャし、時計を見ると既に30分休憩していました。時計の高度計を見ると剱岳の標高は「3047メートル」らしいです。さすが14,800円の登山用腕時計「ハイギア アクシス XT」です、精度がありませんね・・・。気温は体温とのミックス温度を表示、コンパスは常に同じ方位が北(何処を向いても2時が北)とおかしいので、まともなのは普通の時計機能だけ、だったりします。9時30分に剱岳山頂から下山開始、向かうのは、もちろん剣沢キャンプ場です、来た道を引き返します。ピストンを嫌う人は、早月尾根を下るようです。下りは一般的に楽とされていますが、私は足腰が弱いのか、足場の悪い下りは大抵、登りと同程度かそれ以上の時間がかかります。
ガレガレの岩道
ガレガレの岩道
登山者溜まり、ここで急降下
登山者溜まり、ここで急降下
この岩の先っちょに登りました
この岩の先っちょに登りました
先っちょから見下ろす
先っちょから見下ろす
 カニのヨコバイ(10番目鎖場)の入口には9時54分に到着。先行の登山者が、ビビッちゃっているようで渋滞していました。初めてだと、足もとの見えない場所もあるので怖いかもしれません。別山尾根ルートではハイライト的な鎖場のため、たくさん写真を撮り、カニのヨコバイを終了したのは10時10分でした。平蔵のコルで、高山植物のミヤマオダマキを見ました。始めてみる花で結構な幸せ度アップとなりました。東の平蔵谷を見下ろすと、ピッケルを持った3人の登山者が急な雪渓を下っている最中、「やるな」って感じです。
 10時20分に11番目鎖場を通過です。剣沢からの8番目鎖場と同じ岩肌にあり、登りと下りで鎖場が分かれており、右側の鎖で下っていきます。そして10時23分に12番目鎖場「平蔵の頭」の取り付き点に到着です。平蔵の頭は登山道を「ド~ンと塞ぐ形」で立つ大きな岩です。雨が降ったり、岩肌が濡れていたら非常に厄介な鎖場です。今回は晴れて岩が乾いていますが、高低差があるので気を抜けません。例によって写真を撮りまくり、12番目鎖場を終了したのは10時34分でした。ケルンの場所を10時38分に通過、10時58分に13番目鎖場・前剱の門の取り付き点に到着。13番目鎖場の頂点から更に左手を登った場所が前剱ですが、下山ルートでは前剱へは行かずに、13番目鎖場の頂点から右手へ進み、前剱の西側山腹にある登山道を進みます。5分ほど歩くと、登りの登山道と再び合流します。
カニのヨコバイ(10番目鎖場)
カニのヨコバイ(10番目鎖場)
カニのヨコバイにある仏岩
カニのヨコバイにある仏岩
11番目鎖場
11番目鎖場
12番目鎖場「平蔵の頭」
12番目鎖場「平蔵の頭」
13番目鎖場「前剱の門」
13番目鎖場「前剱の門」
 前剱を過ぎると登り登山道と全く同じ登山道を下ることになります。4番目鎖場を11時16分に通過、3番目鎖場へは11時23分に入りました。そして、長いガレ場の登山道を下り、武蔵のコルは11時50分過ぎ、一服剱の頂は12時12分に到着しました。ここまで来ればあと少しです。お昼を過ぎたので、カロリーメイトを食べて昼食です。眼下には剣山荘が見えます。一服剱で酔いどれサーファーさんに出会い、「剣山荘には生ビールがあるので楽しみ~」とか話しながら・・・。2番目鎖場は12時16分、1番目鎖場は12時24分に通過しました。剣山荘に到着したのは12時34分で、剱岳山頂から約3時間かかりました。剣山荘では、当然ながら生ビール(900円)を飲みました。ほかに日本酒(もちろん「立山」も有)や缶ビールもありました。酔いどれサーファーさんは、「ジョッキお代わり」です。30分休憩し、剣山荘を13時03分に出発し、次の目的地は剣沢小屋、13時30分に剣沢小屋に到着し、缶ビール(500ml)を購入。玄関に座り込み、酔いどれサーファーさんとお話、その間にも彼は更にビールを追加、お酒好きなんですね・・・。剣沢小屋の売店に、「池に映る剱岳」の写真がありました。それまでは知らなかったですが、剣沢小屋の近くの池の水面には剱岳が映るようです。場所を聞くと、「外へ出て、石垣のところで左へ曲がると、スグ」とのこと、良くわからないけれど、剣沢キャンプ場から見えていた池らしいので、テキトウに行けば行けそうです。酔いどれサーファーさんと共に酔っ払って重くなった腰を上げ、14時55分に剣沢小屋を出て、剣沢の池へ向かいました。多少、遠周りしたようですが、難なく剣沢の池に到着(15時02分)しました。風が弱く、いい感じで池の水面に剱岳が映っています。既にカメラ三脚の先客がお1人居られました。お話を聞くと、剣沢小屋の宿泊者との事で、よく来られるとか。今日は剱岳に登っただけでなく、剣沢の池での素敵な景色を見られ、上機嫌です。あっ、酔っ払っているから気分がいいのかもしれません。15時42分まで剣沢の池で写真を撮り、結局、剣沢キャンプ場へたどり着いたのは15時53分でした。朝から戻ってくるまでの所要時間は 10時間50分で異様に時間がかかりましたが、剣山荘以降の余分(ビールと剣沢の池)な時間を除くと、剣沢キャンプ場から剱岳までピストンは8時間20分?くらいです。まぁそれでも平均より遅いですが。
 
剣沢の池の水面に写る剱岳(写真:2014年7月28日15時07分撮影)
剣沢の池の水面に写る剱岳
 

 
剱岳登山
別山尾根ルート2014年7月28日)、 早月尾根ルート北方稜線ルート剱岳を眺める
ページ先頭(剱岳登山:2014年7月28日)へもどる。
Copyright © 2006-2017 Ikomaike TAKAOKA. All Rights Reserved.