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私の登山道具
水筒・ハイドレーション
若い頃は、あまり汗を掻かない体質だったのと近場への日帰りハイキングだったので、一日の行動で500ml程度の水があれば余るほどでした。なので、350ml魔法瓶水筒も持ってのハイキングでした。しまいには魔法瓶水筒を持つのも面倒で、500mlのペットボトルを一本もって出かけるようになりました。2010年頃から毎年立山の雷鳥沢キャンプ場でテント泊をするようになると、流石にペットボトル1本では、ご飯用に面倒なので、500mlのペットボトルを3本の増やしました・・・。テント場で他の登山者を観察していると「ペラペラのプラスティックフィルム袋」に水を入れて運んでいる人が結構いました。近くのテントでそれを使っている人に聞くと「プラティパス(platypus)だよ」と教えてくれました。一見ペラペラですぐ破けそうですが、意外と強度もあるらしいです。なお「Platypus(プラティパス)」はラテン語で「扁平な足」を意味する英語であり、日本語に訳すと「カモノハシ」です。テント場で目にしたプラティパスは、ウォーターボトルで、軽くペラペラながら強度もあり、使わないときは巻いて収納できるので便利です。と言うことで「ソフトボトル 1.0L」というのを好日山荘で購入しました。ついでに「専用保温ケース」ってのも買ってみました。テント場での水汲み用だから保温ケースは要らないんですが勢いです。立山から帰る時に、室堂にある日本名水百選「立山玉殿の湧水」の冷えた水を入れて持ち帰るときの保冷用としておきます。
プラティパスのソフトボトルを使ってみると、「軽くて、嵩張らず、破けない」便利です、皆が使うわけです。テント場だけで使うのはもったいないので、登山の行動中にもこのソフトボトルを使ってみました。これはダメでしたね・・・。「ソフト」過ぎました、ヘニョヘニョで持ちにくいので、口を付けて水を飲むには不向きです。テント場での様に再び周りを見回すと、ザックから伸びる青いチューブを口に咥えてチュウチュウしてる登山者多数。(実は知っているけど)また聞いてみる「それ何〜?」と、「プラティパスだよ」と教えてくれる。皆が使ってるプラティパスだね。私のソフトボトル(硬質のプラスティックフィルム、正確にはポリエチレン)とは素材がちょっと違いチュウチュウしているほうの水袋の素材はゴムのような柔らかい素材(ポリウレタン)でした。本体の水袋はザックに入れて、最近のザックに多くあるハイドレーション用の穴からホースを出し、ショルダーベルトにホースを取り付けて登山します。休憩時にホースを咥えてチュウチュウする仕組みです。ペットボトルや水筒のように、休憩のたびにザックを下ろし、取り出す手間がありません。また行動中でも、咥えるだけで水分補給できるので便利(トレランで走っている途中でも水分補給可能)です。昔から見ると、とても凄いことなんですが、今では普通・・・、アリガタヤ〜。ペットボトル派の私でしたが、その便利さとお洒落さに負けました。またまた好日山荘で「プラティパス ホーサー 2.0L」ってのを買いました。確かに便利です。でも気をつけないと、気軽にチュウチュウと水を吸っていたら「本当に水が欲しい時には無くなっていた」という事になりかねません。あとはザックですね。私のザックにもハイドレーション用の穴はあるのですが、水袋を上手く固定する(入れていく)ポケットが無いのです。なおプラティパス ホーサーは、初めて使用する前に、本体とホースは何度のよく水洗いした方がいいです。私は一回だけ洗って実戦投入したのですが、ゴム臭くて水が不味かったです。3・4日目で漸くゴム臭が無くなりました。
移ろい易いのは下界だけではなく、山の上でも同じです。2010年前後にはあれだけ流行っていたプラティパス・ホーサーですが、2018年くらいにはザッグのショルダーベルトに青い管を付けてる登山者が明らかに減りました。使用後の管の水切りや洗うのが難しく、管の中がカビたりしする心配があるのでしょう。ただし、ソフトボトルの方は根強い人気でテント場でもよく見かけます。2020年現在、行動中の水分補給で多く見るのはナルゲンに代表されるプラスチック・ボトルです。単純な広口ボトルの他に吸い口が付いた高機能?なボトルも人気なようです。私もナルゲンの広口ボトルを買いましたが、1リットルのやや大きいのを買ったので、ザックのサイドポケットに入れにくく、行動中にナルゲン・ボトルを使い事は無く、テント泊の炊事用の水ボトルになっています。聞いた話だと、耐熱100℃でお湯を入れられるので、寒い時に「湯タンポ」としても使えるそうです。
プラティパス ホーサー 2.0L、7年くらいチュウチュウとたくさんの山で愛用しました。
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